絵画の中のかご⑨岸田劉生の「竹籠含春」。
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一応今回でこのシリーズは終わりです。
岸田劉生(1891-1929)の「竹籠含春」。
麗子像や力強い風景画などで有名な岸田さんですが、こんないい感じの静物画も描かれていたのですね。
大正時代か昭和初期の作品と思われます。
岸田劉生『竹籠含春』|絵画の買取・鑑定相談・相続査定なら花田美術
2色に染め分けられた竹で編まれたかごに、6輪の椿が生けられています。
椿は大ぶりでハッキリした色と形、...
絵画の中のかご⑧葛飾北斎
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かごの絵探しが続いております。
前回の記事で、狩野派や琳派について書きました。武家社会や仏教やお金持ちのための絵です。
一方、江戸時代になると庶民に人気の浮世絵が日本を代表する芸術と言えるほど豊かなものになりました。
浮世絵は普通の人々の暮らしが描かれているので、かご・ざるをはじめとした各種編組品もよく出てきます。
その中に、かごが存在感を持って描かれた絵もありました。
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絵画の中のかご⑦二条城二の丸御殿の杉戸花篭図
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今回は日本です。
日本にはどんなかごの絵画があったのでしょうか。
絵と言われて私たちが思い出す、額縁に入れて飾られるような絵画が日本で本格的に広まったのは明治以降ときいています。
それ以前、中世くらいまでは絵といえば絵巻物や仏教画、または中国由来の水墨画などだったようですが、近世になると狩野派や琳派などの装飾画が独特な発展をしました。
お寺やお城の内部を彩る襖絵や屏風絵はその代表格...
絵画の中のかご⑥ローマのフレスコ画、モザイク画。
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絵画の中のかご、6回目です。
今までは額縁に入れて壁にかけるような絵についてでしたが・・
絵の歴史の中ではもっとずっと古い、モザイク画、フレスコ画など壁画の中にもかごが描かれたものがあるようなので調べてみました。
ローマのポンペイの遺跡といえば西暦79年のベスビオ火山の噴火で一瞬にして町ごと埋まってしまったところです。
1900年前後から次第に発見、発掘が進みました。
フレスコ画が建物の内部を豪...
絵画の中のかご⑤ゴッホ
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ご存じゴッホです。
フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh 1853-1890)
10年たらずの活動期間に2000点以上の作品を残したそうです。
wikipedia.orgにて、1000点以上(たぶん。)の絵をみることができます。
直に作品をみる体験とは違うとは思いますが、スライドショーのようにして大量のゴッホの作品を年代順に見てみるとやっぱりすごいです。
よかったらこちらから⇩
あまりにも有名な作...
絵画の中のかご④マネの「少年と犬」「草上の昼食」など。
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前回のバロック期から約200年ほど過ぎると印象派の時代です。
いろいろな画家の方が静物画や風俗画などでいろいろなバスケットを絵の中に描いています。
その中で面白いなと思ったのはマネでした。
1861年の作品です。
A boy with a dog, 1861 - Edouard Manet - WikiArt.org
「少年と犬」/エドゥアール・マネ(Édouard Manet 1832-1883)
マネの作品の中ではあまり有名でない絵です。
パッと見...
絵画の中のかご③フェルメールの「牛乳を注ぐ女」
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フェルメールの「牛乳を注ぐ女」にもかごが描かれていますね。
アムステルダム国立美術館 - Wikipedia
「牛乳を注ぐ女」/ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer 1632-1675)
1658年頃。
前回のカラヴァッジオから50年ほど後。
同じバロック期の絵画であり前々回の花の絵と同様オランダ絵画の黄金時代の絵画でもあります。
描かれた人の姿や暮らしの様子は確かに昔のものですが、瞬間の捉え...