2019年の舟の手提げ。
◆「舟の手提げ」。
旧「細面の手提げ」です。
もう何度書いたかわかりませんが、この形、簡単そうに見えると思いますが私にとってはとても難しく、できた!と思ってもしばらくすると気になりだし、微調整微調整、試行錯誤を重ねてきました。
誕生したのは四角い手提げの次なので、もう3年以上になりますが、その間悩みながら出したりひっこめたりしています。
広がる角度、まっすぐなところとのバランス。
あと編み進める時の「塩梅」というような、細かい自分ルール。
少し変えるだけで出来が違ってきます。
でも今回は!いい感じではないかと思えています。過去もその時点ではいつもそうなのですが、今度こそ。
柄はこの形においても六角の手提げと同様、よろけ編みが不動のメインです。
上に向かって広かる形に当てはめて、やっぱりしっくりきやすい。
そして2柄目。
これも六角の手提げ以上にずっと不在でしたが、六角で用いた解を用いてこちらも解くこととなりました。
以前はこんなのも作っていたのですよ。
(以下、旧作、試作、なかなか情けないものが続きますが思い切って載せてみます。)
1年目、透かし入りの混合タイプと矢羽編み。
2年目、素編み。
見事に、前回の記事で六角の手提げについて書いたような縦芯問題にはまっています。
でもそれに気づいていない、頭の中で整理できていないのを感じます。(これはこれで悪いわけではなかったのでしょうが。)
今年に入ってからも、こんなのを作っています。
舟の手提げAとBでうまくいった1本矢羽+1段透かしはうまくいかなかった。
1本矢羽、混合縞、2018。
やっぱり、細かい目で緻密に作ってしまうと、あんまりよくない。
なので、よろけ編みのような、輪郭が曖昧になるような大きな模様を探してみたけど(これは「よろい編み」。)縦芯問題からは逃れられてない。
よろけ編みのような解決方法ではなく作るとしたらやはり角度の変わる部分での切り替えということになって・・・
これはまあまあかなと思ったけど、よろけ編みと並べると弱い。
で、六角の手提げと同じ割り付けで「矢羽矢羽」を当てはめてみた。
そこそこではあるけどこの手提げの形を生かせていない。
そのまま当てはめるのではなくやっぱり切り替え位置は角度の変わるポイントにしないとこの形を生かすことにはならないんだなとわかった結果がこちら。
そして今度は上が2本取り。
・・・できてみればなぜ初めからこれをやらんと思うような、しっくり感。
六角の手提げとはまたちょっと違うスタイルの矢羽矢羽だけど、
これはやっぱり私のかごにおいての一つの確かな「解」だったんだなあ、という結果になりました。
・・・。
またしても理屈っぽくてきっとわかりにくいご説明。
失礼しました。
でももう少し続きますよ。
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