東京大学総合研究博物館小石川分館の「建築博物誌/アーキテクトニカ」。
先日ギャラリーKEIANを訪れた際、茗荷谷駅からの坂道の途中、小石川植物園の一角に素敵な博物館があるのを見つけたので入ってみました。
木々はちらほら紅葉の気配。
そこは東京大学総合研究博物館小石川分館でした。
この小石川植物園というのも東大の施設だったのですね。
赤と白に塗り分けられたクラシックな建物は旧東京医学校(国指定重要文化財)、明治最初期の擬洋風建築にして現存最古の教育建築遺産なのだそうです。
建築ミュージアム/東京大学総合研究博物館小石川分館 The University Museum, The University of Tokyo
昔の建物がそこはかとなく東大の「知」の雰囲気をまとっていますよ。
常設展示の「建築博物誌/アーキテクトニカ」へ。
学術標本の展示による「建築」概念の拡張をめざしているそうで、建築模型、東京大学建築、自然形態、空間標本、建築紀行、身体空間のコーナーにわけられた展示がありました。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/greeting.html
このクルマガイがアーキテクトニカらしい。(Architectonica trochlearis。)
謎めかしてあるこの雰囲気がなんとも「知」の感じだと思うのは私の勝手な思い込みですか。
たくさんの有名建築の模型。
全て白い素材で作られています。
少しかじっていた私は懐かしくてうれしかったけど、建築関係者向き、建築学生向きの展示ですね。
好きだった「シルバーハット」や「搭の家」。
モンゴルで収集された遊牧民のゲルの実物パーツ。
外に組み立てられたゲルがあったようなんですが気が付きませんでした。
軽やかで可動式で組立式。
可愛い色と形。
かごに近い存在の建物ですね。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/photo.html
身体空間というコーナーで大きなカヌーが展示してあって、その関連でいくつか漁具などが。
かご風のものは日本の「筌(せん)」。
こういう風なアプローチで建築の可能性を語られるときに、モンゴルのゲルが持ち出されたりするのは何十年も前から変わらないですね。というよりこの展示自体が新しいものではないのかな。
建築とバスケタリーの境界線の界隈みたいなものの研究があるならぜひ見てみたい。
窓の外は小石川植物園の完璧な休日の風景でした。
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