旅上

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かご以外のこと
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2月ももう終わりです。

今年は春が早いですね。

冬のあいだ澄んで青かった空は、水分を多く含んだ薄い色にいつのまにかなっています。

空を見て、春は水色なんだなと思うわけですが、そういう時にこの詩のことがぼんやり頭に浮かびます。

 

『ふらんすへ行きたしと思へども 

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広をきて 

きままなる旅にいでてみん。 

汽車が山道をゆくとき

みづいろの窓によりかかりて 

われひとりうれしきことをおもはむ

五月の朝のしののめ

うら若草のもえいづる心まかせに。 

( 旅上 / 萩原朔太郎 ) 』

 

車窓から眺める春の景色、空は水色です。

うろ覚えで、なぜか「新しい背広」でなく「新しいかばん」、5月というより早春のようなイメージで頭に入っていましたが、

ともあれ、旅に出たくなります。

フランスでなくていいし、近場でいいしバスでも。

車窓から、ただただ走り去る景色を眺める。

新しいバスケット持っていきましょう。

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