2016秋・商品化まであとわずか③四角い器に蓋をつけた。

moribasket
製作・商い 2016
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秋の新商品を試作しています。ほぼ商品化のめどがつくまでになってから記事にしようと思っていたらいつまでも記事が書けないという状態が続いてしまいました。

 

今苦しんでいるのは「手提げ」でない「かご」です。「手提げ」の方の記事と同様に製作過程の写真などを載せようと選んでいたのですがどうにも下手過ぎて嫌になってやめました。 

試行錯誤を楽しめればいいのですけどなかなかそうはいかないですね。

頭の中で計画しているときはひたすら楽しくて、あれもこれもやりたいと思っていても現実的にはたくさんのハードルがあってだんだん追い詰められた気持ちになり、最初は楽しい気分でうまくできていたことまでできなくなっている自分がいたりします。

 

「手提げ」の方が考えやすい、作りやすいというお話は何度も書いてきたかと思います。勿論「手提げ」も新しいものを作るのは大変ですが、既に商品化し、多いものでは何十個単位で同じものを編んだ「手提げ」は大きさと作り目の関係がいくつかのパターンで頭に入っていたりして、それをもとに次を考えることができますが「手提げ」でない「かご」、特に「丸かご」はそれがなかなかつかめない。

また、「手提げ」においては底編みは単なる底板で立ち上がってからの側面の形と編み方で魅力を出していくわけですが「手提げ」でない「かご」は底編みを見せるのか、立ち上がり部分は内側を見せるのか外側を見せるのかということを選ばなければならないし、底編みの大きさや形と立ち上がりの高さと編み方、角度などなど無限の組み合わせがあって自由なだけになかなかスタートラインにつけません。

思えばただ一つ商品化できている「丸い器 1」は、ほぼ底編みだけで成立していると言えるほど要素として単純なので未熟者でも決めきれたのですね。私はまだそこから一歩も動けてないということです。

 

このところご注文を受けていない日はこの「かご」に囚われていて、もうここまでにして、明日からは発売待ちにしてある「手提げ」の仕上にかかろうと毎晩思いますが、翌朝、部屋を掃除して作品に向き合うと、いや、結構魅力もあるのだから手と頭が慣れている間にあと少し努力をしていいものにしたいという気持ちがフツフツと出てきます。

何度もほどいた籐はガサガサになっているので、ますます手荒れもひどくなった指でまた、黙々と欝々と終日やるのですね・・

  

細かい部分を変えながら何回も編んでほどいてを繰り返し死屍累々なんですけど写真ではまあまあに見えますね。 

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中でも丸よりは四角の方が手提げで練ってきたことが生かせている。 丸よりは四角の方が先に、続きを考えていける気がする。だけどこれだけでは商品にはならない気がする。

というわけで、やり方もよくわからないままに適当に蓋を作ってみた。

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これね、本当に下手ですよ、実際。でもちょっと笑える可愛さが生まれました。不思議ですね。蓋ってすごいです。

 

決してうまくできてはいないのですが、ここまできて昨日までの沈んだ気持ちが少し晴れてきました。なんとか記事も書けた。先へ、行けると思います。

 

シリーズ記事なのでこのタイトルにしましたが、あとわずかというのはうそで、もう少しかかります。これをもう少し洗練させられたらまたお知らせいたします。

 

ではまた。

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