モロッコの大地、イスラムの光、フランスの風、「fatima morocco」のマルシェバッグ
先日トリー・バーチのバッグのことを記事にした際、マルシェバッグをもとにしているのではと書きました。
マルシェバッグは、モロッコから輸入されるバスケットの通称で、今ではかなりの数が日本に入ってきていますが、これまでその流れをリードし、一歩抜きんでている存在がfatima morocco(ファティマ・モロッコ)だと思います。
モロッコを愛し、その魅力を伝えてくれるホームページがこちらです。
モロッコ雑貨 - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
ファティマ・モロッコのホームページを訪れて、まず目に飛び込んでくるのが色鮮やかに切り取られたたくさんの風景写真です。アフリカの乾いた大地に忽然と現れたような迷路のような市場・・・というような、昔、映画で見たイメージもよみがえります。
「アフリカ大陸に脈々と息づく民族文化、スタイリッシュなフランスのエスプリ、そして神秘的なイスラム文化が混じり合うこの地には、独特の伝統工芸品があります。」
ホームページのこの一文がモロッコの品物の魅力の理由を、教えてくれています。それを見つけ出してさらに磨き上げたのがファティマ・モロッコの品々なのだと思いますね。
さて、ファティマ・モロッコは、南青山に自社ショップがあり、たくさんのセレクトショップやデパートなどでも商品のお取り扱いがあります。オンラインショップにもバブーシュやラグ、コスメなどなどたくさんグッズがある中、やっぱりバスケットの品ぞろえは圧巻です。
「なつめやしの葉や、ドゥムと呼ばれる草、水草のストロー素材など」で作られたバスケットは、飾り気のないシンプルなものからいろいろなタイプの装飾を施されたもの、形もさまざま、今だと合計149種類ものバスケットが並んでいます。
いくつか取り上げさせていただきますと・・プレーンなタイプ。
ハンドルバスケット ブラウン - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
いろいろなモチーフが吊り下げられているタイプ。色鮮やかなものもありましたが真っ白で控えめなモチーフも可愛いと思いました。
マルチリングバスケット ホワイト - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
ステッチ模様。不揃い加減がいいんですね。
ステッチバスケット ブルー - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
刺繍を施された白いクロスで覆われたタイプ。 布で表もカバーしてしまうというのが不思議でもあるんですがバスケットらしさも十分に残っていて華麗さと素朴さのバランスを感じます。
ホワイトクロス刺繍バスケットM イエロー - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
イスラム的なアラベスク模様にカットされた合皮で覆われたタイプ。
アラベスクバスケットホワイト - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
銀のスパンコールがびっしり。黒や白も素敵でした。隙間なくびっしりと埋めていく作業も日本製品のようにキッチリとした仕上がりでなくラフです。
スパンコールバスケットM シルバー - - Fatima Morocco(ファティマ モロッコ)
ほかにもポンポン付きのもの、冬向きのファー付きのもの、スマイルマークや大きなアルファベットのメッセージ付きのものなどさまざまです。以前取り上げた「warang
しかし全体的に統一感のある味わいがあります。最初の方でふれたことにつながりますが、アフリカの伝統的なバッグの素朴さやワイルドな感じと、イスラム文化の華麗な宗教的な装飾が組み合わされていますし、旧宗主国で地理的にも近いフランスの影響と思われるカジュアルなお洒落感も備わっています。
細かくて華やかな装飾は明らかにイスラム建築の装飾などを思わせますが、
仕上がりの雰囲気はラフで力強くて可愛らしいこんな建築にも通じるようなものではないかと思ったりします。
【モロッコ】青空の下に映える“碧い建築群”、迷宮の街・シャウエン - トラベルブック
乾いた大地と明るく澄んだ日差し。無いものねだりの憧れがあります。
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