ブームはさらに盛り上がっていた。2016年夏のジェーン・バーキン風バスケット。
今まで何度か、ジェーン・バーキン風のバスケットについて書いてきました。
まだ静かなブームだった去年の夏と秋、その後、かなり流行の表舞台に躍り出てきた感のあった今年の春。
1968年のジェーン・バーキン。出典:enoughing.tumblr.com
この夏は実際、お洒落に持ちこなす女性をかなりの頻度で街角でお見掛けしました。
そして先日、秋の始まり頃のかごバッグマーケットはどうなっているのかちょっと覗いてみましたら・・
今年のバーキン風バスケット、興味深いほどの様相を呈していたことに気が付いてしまいまして、これはちょっと記録しておきたいなと思いました。
こちらは「UNITED ARROWS」で販売されていた「VITRAS GEDVILAS」のバスケット。材料はヤナギです。
ジェーン・バーキンのバスケットの復刻版と明記されています。確かに近いデザイン。
仕上がり的にはより美しく出来上がっているように見えます。
VITRAS GEDVILAS (ヴィトラス ジェトヴィラス) バスケット | HOT ITEMS | UNITED ARROWS
<VITRAS GEDVILAS>バスケット(かごバッグ)|BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS(ビューティアンドユースユナイテッドアローズ)のファッション通販 - ZOZOTOWN
そして「IENA」でも同じ「VITRAS GEDVILAS」のお取り扱いがありました。
IENA | イエナ VITRAS GEDVILAS Basket S
なんと「BEAMS」でも「VITRAS GEDVILAS」。
3大セレクトショップ揃ってしまいました。
私が一番最初に「VITRAS GEDVILAS」のかごバッグを見たのはこちらででした。
「Plage」ですね。
Plage(プラージュ) VITRAS GEDVILAS バスケットBAG◆ | スタイルクルーズ
他にも「martinique」、「STYLE FOR LIVING」などなどいくつものセレクトショップで「VITRAS GEDVILAS」のお取り扱いがあったようです。
争奪戦ですね。
「VITRAS GEDVILAS」とはいったい何者なのか、知りたいところです。
”ジェーン・バーキンが持っていたことで知られる”との表記も見かけましたので、ずっと続いているメーカーなのかも知れません。
”フランス製の高品質な柳材を取寄せ、1点ずつ職人の手作業によって
仕上げられた”という表記もありました。
もしかして日本で作られているのかな、とも思いましたが、IENAだけは生産国リトアニアと書かれていました。
なるほど、リトアニアはラトビアに近い位置にあるのでラトビアのヤナギのかごに似ているこのデザインは納得できます。
・・でもあんまりそういうことは取り沙汰されていないですね。
さて、他の大手セレクトショップはどうでしょうか。
以下は「VITRAS GEDVILAS」ではありません。
でもやっぱりバーキン風と言ってよいような形のバスケットが多数見つかりました。
「ships」。
ヤナギだそうですが少し赤っぽい色です。
liflattie ships:1ハンドル バスケット(かごバッグ)|liflattie ships(リフラティ シップス)のファッション通販 - ZOZOTOWN
「AMERICAN RAG CIE」は少し深さのある蓋がついています。
【ELLE SHOP】【BAGMATI】スタンドカゴバックキャメル|アメリカンラグ シー(AMERICAN RAG CIE)|エル・ショップ
「Ricordi」には「LUCIA」というブランドで少しずつタイプの違ういろいろなバーキン風がそろっています。
これが一番近い感じ。アラログ。
http://item.rakuten.co.jp/ricordi-aoyama/10002962/
「Deuxieme Classe」のも「LUCIA」に似ています。
Deuxieme Classe(ドゥーズィエム クラス) ◇JANEバスケット | スタイルクルーズ
「LE JUN」では「menui」のバスケットを販売しています。
こちらもアラログ。
【VERY6月号掲載】【menui】JANE basket|ル ジュン ウィメン|J'aDoRe JUN ONLINE(ジャドール ジュン オンライン)
一緒にして語るのはちょっと違うのですが取り上げないのもおかしいので、「ebagos」です。
エバゴスではもう何年も前から毎年、独自の世界観の「バーキン」を作っていらっしゃいます。
エバゴス ebagos 通販 バッグ オイルショルダー バーキン型 正規代理店 大阪 MADRIGAL
去年の夏、この上の記事を書いたときに私が見つけることができたのは、この時取り上げさせていただいた「MIGOTO/FOAK DESIGN」さんだけでした。
それもZOZOTOWN系のマーケットサイト、ZOZOMARKETで、です。
当時、私は自分でバーキン風のバスケットを作ってみて一瞬だけ売り出したりしていたので、同じようなものがないか目につくところは探してみていたのですね。
本当にほとんどありませんでした。
(ちなみに今は3種類展開でやっていらっしゃいます!)
もちろん「menui」や「ebagos」ではすでに作られていたわけですし、私のリサーチ能力もまだまだでしたし、形としては一本手のバケツ型バスケットというのはこれまでもいくらでも作られてきたものなので、世の中に点々と、普通に存在していたわけですが・・
今年になってメジャーなブランドから次々と、あれよあれよという間によく似たものが出されました。
点在していたものが急に一つの流れになっていくのを見た思いです。
ジェーン・バーキンというキャラクターのイメージの認知・共有が流れを一つにまとめることに繋がったと思われます。
ハッシュタグが付いた、みたいなことではないかと。
50年の時を超えてね。
この後この(世の中的には小さな)流れはどこにいくのでしょうか。
夏も終わりです。
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