再びパクリについて考えた。②
(前回からの続きです。)
◆ ◆ ◆
でも、ですね。
もし相手が会社だったら、それは、つらいなあ、という話です。
似たものが人件費の安い国で作られて、私が作るものの半額以下とかだったら。
インスパイアされたというような好意的なものだとしても、それらが町の大手雑貨店に卸されてたくさん販売されたら、私の方が真似したと思う人もきっといるだろうし。
そのレシピを手にした職人さんが日本の会社とは関係の無いところで製作し続けることも考えられるし。
なので今までの試行錯誤を少しずつではあってもだいたい書いてきたブログは消さずにいようと思います。
なんの後ろ楯もない、吹けば飛ぶような自分の製作活動を少しは守ってくれることもあるかも知れない。
というわけで、一旦は削除したパクリについての記事を、書き直したのが前回の記事①でした。
◆ ◆ ◆
実は最近、それに近い状態になるかもしれない、ということがあって、とてもいろいろ考える機会になりました。
詳しい説明はやめておきますが、発売前に販売元からご連絡をいただいたのでした。
私のかごを数点参考に作られたということでしたが、アレンジされていたし、私から何かお願いすることではないということと、とはいえ販売条件はこちらの一方的な負け試合になるという気持ちを正直にお伝えしました。
その後、企画は中止というご連絡をいただきました。
先方のご姿勢は、はじめからこちらのことを考えて下さっているものでした。
なので尚更、私の対応はどうだったのか、今も考えています。
◆ ◆ ◆
はからずもまた、世の中のものづくりと私の状況について、考えることになりました。
少しずつアレンジしてできるだけ安く作ることはごく普通のことで、比べれば経済的になかなか成り立たないようなことをしている自分の方が、消えてもむしろ自然なことでさえあります。
無理をして、自分は何をしてるのか。
このまま続けるのなら、ちゃんと意味のあることにしていかなければ。
まだまだ、まだまだです。
でも多分、もう少しやります。
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