あけびのかごバッグを探す。⑦岩手、山形、宮城。

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あけびかごバッグを探すシリーズはまだ続いています。

 

青森、福島、秋田、と見てきました。

東北地方では他に岩手と山形と宮城のものも見つかりました。

 

「着物+帯+小物+生活雑貨=おまめ」という「OMAME」さんは、洋服を着る感覚で和装用の小物を選べそうな可愛いお店。

あけびかごは岩手県のものを主に取り扱っていらっしゃるようです。

色ムラが多めで少しワイルドな種類のあけびが使われているかご達。

持ち手がグニ手になっているのも特徴ですね。 

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一部透かし編みや色の濃い材をアクセントに使ったものなどもあります。

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【岩手県 あけび蔓細工】あけびかご 手提げかご

ざる目編み×透かし編み グニ手【RCP】

価格:15120円(税込、送料無料)

 

 

 

 

岩手県の西加賀には「農業高齢者創作館」というところがあって、ここで地元のかたたちによってあけびのかごがたくさん作られているのだそうです。

蔓の採取や選別から行い、本格的に制作して販売もされています。

転がり込んだら入れてもらえますかね。

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もともとは趣味として始められたと書いてありますが、できあがったかごバッグは完全にプロの作品なのだと思うのですが。

これもやはりグニ手を用いたタイプ。

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www.nishiwagafan.jp

 

さて、「OMAME」さんには山形のものもありました。

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山形県の大井沢は山葡萄のかごの発祥の地なのだそうで、こちらのかごは山葡萄と胡桃とあけびのミックスになっています。

少し柔らかい感じが出ますね。

 

山形には、小国町のかご作家「kegoya」さんがいらっしゃいます。

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 この地方の山で採れる材料を使ってものづくりをされています。

「編みたての古かご」とあるように何とも言えない風情。

シンプルな服装に合わせて持ちたい。

(jokogumoさんのネットショップではただいま在庫切れ。)

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 出典:jokogumo

jokogumo.jp

 

小国町では観光協会がホームページを作って伝統の蔓細工を紹介されていて、あけびのバッグは2種類並んでいます。

ショッピングカート形式にはなっていませんがお問い合わせの上、お求めになれるんではないかと思います。

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 そしてこちらは、世界の津々浦々から集めたくらしを楽しくする道具を紹介・販売する通販サイト『くらしの道具 haus-ka』さんで取り扱われていた山形産のあけびかごバッグ。

持ち手の付け方や縁の仕様に特徴があります。残念ながら在庫切れ。

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山形 こだし編み あけびかご 19,440円(税込) 

 

山形の鶴岡市郊外であけびかごを作っている本間さんという方について書かれた記事。

この地域に何人かおられたあけび細工の作り手はもういなくなり、本間さんだけが残って独学的に研究しながら楽しんで作られているということです。

 

 最後に、宮城県のあけび職人、和島常男さんのバッグです。

渋谷区神宮前に実店舗のある「QUICO」さんのネットショップに、バッグだけで14種類も並んでいました。

大きさと縦横比にいくつかバリエーションがあり、普通のこだし編みと横材が矢羽編みみたいになったこだし編みがあったり、下半分がざる編み、上半分がこだし編みになっているものがあったりします。

完成度が高く美しく、静謐な雰囲気。

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手提松葉編上こだし 中  ¥50,760

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 手提こだし編 2回り 中 ¥64,800

 

今まで見てきた青森・福島・秋田に比べてなんとなく無国籍というか、どちらかというと欧米風な感じと、どこか素朴で山のもので作られた感じもある岩手・山形・宮城のあけびかごバッグ。

グニ手のせいなのか、編み方のせいなのか、素材選びのせいなのか。


シンプルなあけびのかごに、地方地方の素材の少しの違いや編み方の特徴で、意外にもいろいろな個性があります。

あけびのかごバッグ探し、もう少し続きます。


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