新装開店後の話。(ガリガリ君も値上げらしい。)
先日こんなニュースを耳にしました。
「ガリガリ君値上げ」。
出典:赤城乳業株式会社
埼玉県深谷市に本社を置く有名アイスクリーム専業メーカー「赤城乳業」さんの代表商品であり国民的氷菓である「ガリガリ君」が!
安くて美味しくていろんなバージョンがあってみんな知っている「ガリガリ君」が!
ついに値上げということなのだそうです。
25年間60円だったものが70円になる、しかも主原因は白樺の木の棒の価格高騰によるらしい、とワイドショーなどでも取り扱われネットでもニュースになり、なるほどいかにガリガリ君が国民的なものであるか思い知らされました。
メーカーさんにとって値上げとはやはり大変なことで、その大変なことを単純に『誠に勝手ながら…』というだけでない、興味深い形で見せてしまうところに商売人魂を感じたのでした。
フォークの神様高田渡さんの知る人ぞ知る名曲「値上げ」にのせたこのテレビCМは
2日間だけ放映されたのだそうです。
この国民的ニュースと比べては申し訳ないほどささやかなことですが、私のかご屋「バスケタル」はこの春、初めての値上げをしました。
いろいろ思い悩んだことは悩んだのですが、まあ他に道はないに等しかったので踏み切りました。
その直後は順調に、というより以前以上にご注文を頂いたので気が楽になり調子にも乗っていたのですが、約半月後、ご注文がパッタリと途絶え、それから約半月、ご注文ゼロの日が続きました。
考えてみれば値上げ前は約半月お休みしていたので、その分待っていただいていた方のご注文が休み明けに重なっただけで増えたわけではなかったのかもしれない。
しかし反動のように昨日も今日もご注文無しという日が続くとやっぱり値上げは無謀だったのかとネガティブになる日々。
半月間遊んでいたわけではなく、待っていただいているご注文の品を製作していたわけですが最後の手提げを出荷したあと昨日は丸1日フリーになりました。
何日か手があくことなど普通にあるのにご注文が途切れた日数の記録が伸び続けることの方を意識してしまいます。
時間を有効に使えばいいじゃないかと試作品づくりをしながらも、この春はぜひ買おうと思っていた棚も安物に変えようかとか手づくりにしようかとか思ったり、販路を拡大しないとやっていけないかなとpinkoiに登録してみたり、かごバッグシーズンはまだ来ていない、これからだと自分に言い聞かせたり。
思えば去年の秋も、7月なかばにお店をオープンしてから1か月間売れ続けた手提げが、8月なかばから10月なかばまでは1つしか売れませんでした。
その間、秋のバッグを作る時間ができたわけですが、新製品を出してからもすぐに順調に売れ始めるわけではありませんでした。まあそんなことを振り返ったり。
しかし試作品づくりを始めたその夜から次の朝にかけて、続けて3件ご注文をいただきました。ありがたいありがたいありがたい。
急に目の前が明るくなり、棚はやはり欲しいものを買おうと心に決めたり、pinkoiは出品手続きや海外発送が簡単にはできないので保留にしようと思ったり、しています。
ならせば結局以前とあまり変わらぬペースということになるなら今の時点では全然上出来で、そこまではいかないということも十分ありえますがペースダウンも覚悟してやれることをやる、つまりはやっぱりいいデザインを生み出すことと自分のスキルをアップのためにいろいろ考えてやっていくことしかないのですね。
ガリガリ君の値上げに比べたらほんとにささやかで、そして多分ほんとにありふれた話でした。
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