ハッピーイースター。イースターエッグ、イースターバスケット。
ハロウィンに続き、私には全く馴染みのない「イースター」が日本でもイベントとして少しずつ盛り上がって来ていると聞きます。
復活祭であることと卵が象徴的に使われることくらいはわかりますが、トムとジェリーで得た知識くらいしかありません。
そもそもいつなのかというと暦の種類や年によってもマチマチで、だいたい今頃だということです。
正確には今年は3月27日、来年は4月16日なのだとか。
もう終わっていたんですね。
気がつきませんでした。
ちなみに東京ディズニーランドの今年のディズニー・イースターは3月25日から6月15日まで。これもまた縁のないことです。
しかし、ヴィンテージバスケットを調べるにつれ、イースターエッグにバスケットがつきものだということがわかってくると、がぜん心が開きました。
まずは昔の「イースターカード」、なんともいえず可愛いものがありました。
19世紀に描かれたと思われるカードの複製がいまも販売されています。
イースター・バニーはカラフルな卵などの贈り物を子供に届ける役。
ウサギは多産で生命力旺盛ということの他、雌雄同体で処女性を失わず繁殖できると信じられていたことから聖母マリアと関連付けられて、キリスト教のお祭りでは重要なキャラクターになっているのだそうです。
絵の感じでピーターラビットを思い出す、写実的な描写のウサギです。
とはいえ左の絵は体型が完全に人間の子供ですね。
着こなしはとても素敵です。
卵は生命誕生の象徴。
左のウサギが持っているのはネコヤナギの枝。
ネコヤナギは西洋でも春を告げる植物で、イースターカードにウサギと一緒に画かれていることが多いみたいです。
バスケットもおそらくヤナギ系の植物で編んだものだと思われます。
四角とか丸とか形はいろいろで、一本手のバスケットということだけ共通ですね。
子供がメインになっているイースターカード。
ふんわりした子供服らしい子供服、可愛いですね。
左:Cardcow.com 右:ZAZZLE
イースターに行われる「卵転がし(egg rolling)」という伝統的な遊び。
ホワイトハウスで催される「イースターエッグロール」が有名で1800年代初めから今まで続いているそうです。
こちらの写真は1958年のホワイトハウス。
見づらいですけどみんな手にバスケット持っていますよね。
左:NATIONAL ARCHIVES 右:Calvert County Historical Society
バスケットを携えたキャンディコンテナーも見つかりました。
左はアメリカのオークションに出されていたもの。
どちらも20世紀初頭のドイツ製。
写実的な動物の感じ、ウサ耳付きだけどやっぱりとても上品な服、そしてバスケットという共通項がここでも揃っています。
どちらも、なんだかとても惹きつけられるな。
左:Bertoia auctions 右:ebay
これは妙にカジュアルというか・・
カードですけど絵本の挿絵がもとなんじゃないかという気がします。
あっけない感じの表情がよく見るとちょっと恐いような。
出典:ZAZZLE
自分ごのみの画像ばかり選んでしまったせいか、民俗学的なバスケットの歴史とか種類とか全く見えてこないですね。
たぶんバスケットであることだけが重要なのでしょうね。
現代に戻りますと、あのLongaberger Companyでも毎年イースターバスケットが出ています。
これはまたとっても今のアメリカらしい、明るいものですね。
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