2016年、籐のかごバッグはどこで買えるのか。④その他とこれから。
今では結構懐かしい、籐の手提げを作って売っています。
籐と一口に言っても、今は自然のつるをそのまま編むようなタイプの籐が流行ですが、私が使っているのはつるの皮を挽いて均質にした「丸芯」という昭和時代の買物かごによく使われていたもの。
昔ながらの「丸芯」の籐のかごバッグは今でもあるのか、どこで買えるのか、そして今の世の中でどんな存在なのか、そんな中で私はどうして行けばいいのか、1年間調べながら考えながらやってきました。
結果的なことをいえば今の世の中ではひっそりとしか存在していません。ご近所へのお買い物スタイルとしての主役だった時代は遠く、今、かごバッグは完全にファッションの一ジャンルとして、山葡萄や胡桃、あけびなどの10万円以上でも売れるものがある一方、籐のバッグは一部を除いて生産拠点をアジアに移し1万円以下、いや5000円以下の品物がほとんどです。
前回までにご紹介したところ以外ですと、次のようなところで手に入ります。
●「ラタン専門店」
ネットでもかなりの数がある少しクラシックな感じのするラタン専門店。
「ラタン家具専門店」か「店舗用品専門店」であることが多く、かごバッグは置いてないところも結構ありますが見つけられたのが下のようなお店です。
いろいろなタイプのバスケットがあってとにかく品ぞろえ豊富な2店
老舗の卸売店さん。
籐家具屋さん。
●「ハンドメイド通販サイト」
もしかしたら籐のかごバッグが確実にここにありますよとご紹介できるのは、今はここなのかもしれません。ハンドメイド通販サイト。
籐のかごバッグをやっている方がiichiにもcreemaにもminneにもいらっしゃいます。 私もお世話になっている「iichi」さんには、ベテランの作家さんが私がわかる限り二人いらしてすでに個性が確立されていてとても人気があります。
今ブームになっているハンドメイド通販サイト。主婦の方や副業の方も多いのだと思いますがプロの作家の方も少なからずいらしてそのジャンルは多岐にわたります。漠然とネットショップで売ることになるんだろうと考えていた私にとっては本当にこのブームは思ってもみなかった助け舟でした。
一応私が生きていける場所がここにありました。すっかりマイナーになった「籐」が生命力を失わずにいられる場所でもあるのかもしれません。
そんなつもりじゃなかったけど最後は宣伝になりました。
「籐」は個性が強くなくて大人しいけれど意外といろいろなことができる素材です。これからも少しずつほかにないものを作って行こうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
作戦会議でただいまお休み中。
www.iichi.com
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