クラフトバンドのバッグにもすごい作品がありました。
バスケットについて調べているとpinterestという英語版の写真共有サイトの画像に行きつくことがわりとよくありまして、こういうSNS的なものが得意ではないのですが、欧米系の見たこともないようなバスケットが結構見つかるので一時期よく見ていました。
そこで目にしたのがこちらの写真なのですが。
写真のクレジットが日本語だったので驚いたのです。
これ日本の方?
そしてエコクラフト!あの!エコクラフト。
千鳥格子にも似た模様が全面に施されたスッキリした姿のそのバッグは、地味な配色ながらもどこか鮮やかで華やか。
そして「昼と夜」と粋なクレジットがふられておりまして、それをもとに涼さんという方のホームページにたどり着きました。
そこでさらなる驚きが。
エコクラフトを使っていくつものかごを作っていらっしゃるのですがそのどれもが素晴らしく、私のエコクラフト感をくつがえしてくれるものでした。
バッグ以外のかごも素敵なのですが今回は私好みのバッグばかり写真をコピーさせていただきました。
写真全てRyo's notebookより
私なんかが褒めるより写真を見ていただく方がはやいのですが・・・
まず目に飛び込んでくるこの色使い。
ピっと際立っています。
ただ青と白のテープを組み合わせてもこうはならないんじゃないかと。
編み方は竹工芸の模様編みがもとになっているのでしょうか。
普通にやると真似してみたという感じになりそうですが、涼さんのバッグの魅力はそれを超えているように思います。
詳しいことはわかりませんがエコクラフトは紙でできたテープです。
植物から作られるかごのように、素材自体に目立つ個性(バラつきや野性味)があるわけではありません。
籐は植物なのでそれほどではないけれど、やはり個性がないので竹やあけびの残念な真似になります。
そういうことを意識しながら籐でできる道を私も探しています。
涼さんのバッグはサラリと素敵に、エコクラフトならではの道を見つけられたみたいです。
エコクラフトの世界にもすでにある程度メソッドのストックがあるのだと思います。
それらのチョイスの仕方と、突き詰め方がすごいのでしょうか。
全体のバランスをとって完成するまでには、たくさんの細かいひらめきと工夫が積み重ねられているとお察しします。
結果として、紙の魅力ってなんなのかということの答えが出ているように思います。
紙一枚一枚の重なりや、折り紙を思わせるような日本独特な平面的で直線的な構成、
それらがほんとうに自由に(!これが重要)、
色と形を楽しむ気持ちで(!これも重要)、作り上げられています。
以前に私が目にしてきたものは特に中途半端なものが多かったのかもしれません。
エコクラフトに罪はない。(エラそうですみません。)
でもエコクラフトの教則本とか、ハンドメイドサイトで売られているものを見ると可愛いものはたくさんありますが独自路線なものとかはあまり見たことがないような。
なので涼さんはきっと、お手本があるようで本当は無い孤高の一人旅なのだと思います。
でもその楽しさを教えてくれる人でもあるようです。
ブログを見ていると感じます。
ところでこの涼さんの作品群、かご編みについて嗅ぎまわっている私でもpinterestを見るまでみかけることがなかったので、これだけのものがなぜあまり世に出ていないのか不思議に思い、これは全く商品化されていないのではと思い、その場合勝手にブログに書くわけにもいくまいと思って・・
思い切ってメールでご挨拶しました。
突然の申し出だったのに快く了解していただき、やはり商品化はされていないとのことでした。
割に合わないからということです。
こんなにすごいバッグなら少々お高くても絶対売れる、などとよく知りもしないのにメールに書いてしまいました。
でもやっぱり今でもそう思います。
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