京都の「金網つじ」さんのホームページがとても素敵です。
ワイヤーバスケットというと現代的なものという感じがしますが、京都の金網細工は平安時代からの歴史を持つのだそうです。それは主に京料理を支える調理道具として。
「金網つじ」さんの金網は高台寺という場所柄、豆腐料理に使うものとして生まれました。
ホームページに「脇役の品格」という言葉があります。あくまでも主役は料理で、出過ぎず地味に仕事するんですね。
とはいえこちらの名脇役は、現代的というか未来的な感じさえする見せ方を心得たホームページでもともとの美しさにスポットライトを当ててもらっています。
出典:金網つじホームページ
なんとご機嫌な写真でしょうか。ホームページは英語バージョンも完備されています。
私はもともと金網好きです。
町の写真をよく撮るのですが金網のフェンスとか、かなりの確率で撮ってしまいます。美しいと思って撮っています。
ただし美しさのために作られたものではないから、何でこれ撮っているのと訊かれます。美しいからとか答えるのも変なので答えようもないですけども。
出典:金網つじオンラインショップ
こちらは「手編み菊丸盛り網(小)」。
浅い角度のついたお皿の形です。銅製です。
料理を盛り付けた使用例みたいな写真は載っていません。
たぶんあえてだと思います。
かご編みの技法ということから見ると、植物のかごとはずいぶん違いますね。
ねじりを多用しているのと、やっぱり真ん中の作り目が面白いです。
渦巻き状になっていて真ん中は穴になっているということは、竹工芸の遠い親戚でしょうか。
それにしても工業的とも思えるこの網。
こういうすっきりとした良さこそ日本的な良さだと思います。
とにかく商品といい写真といいホームページといい、じつに統一感のあるデザインがすみずみまで行き届いていて、日本に昔からあるものが、ちゃんと世界や未来に通じるプロダクトデザインであることを見せてくれています。
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