「舟の手提げ」、浅型と中型で再出発しました。

moribasket
製作・商い 2018
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夏のキャンペーンも終わりました。

かごバッグのシーズンに重なるので、いつもよりたくさん(私にしてみたらお祭りみたいに。)ご注文いただきました。

中でも直前に出した籐のトートの横型が、iichi さんの特集などで取り上げていただいたこともあり、いちばん人気になりました。

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完成まで長い時間とエネルギーを費やしたのは「縦型」の方だったのですが、自分の思い入れと反響の大きさは比例しないもので。

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やっぱり横長の手提げというのは需要があるのだなという確認と、そういえば今年の初めから作ってきたラインナップは正方形からやや縦長に偏ってたなという振り返りになりました。

 

という感じで横型への思いが少しあり、「舟の手提げ」というのをシリーズ化して復活させたいという思いもあり、こういうのができました。

「舟の手提げ 浅型」です。

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見覚えのあった方もいらっしゃったらうれしいですが。

この写真のかごとほぼ同じ感じです。

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このかご、写真うつりはとても可愛いのですが実物はヘナヘナしておりまして、商品化に至らなかったものです。

ここに出てきます。


上に向かって広がっている形というのがまず四角を保持しにくく、そこから垂直に上がる部分が長ければともかく、短いと開きっぱなしに近くて、いっそう歪み易くなります。

でもこの写真がよく撮れたのでホームページに載せたりして時々お問い合わせをいただいていたものだったのですね。

自分の中での存在感はまあまあの大きさで続いていたというか。

形がよかったんですね。この低めのバランス。

 

で、「舟の手提げ」をシリーズ化したいというときにまず浮かんできました。

ヘナヘナさせない編み方ができれば成立するんではないかと。

ヘナヘナしない編み方、結果的には、できました。

縦芯に遊びが出やすい素編み系ではなく、遊びをもたせずガッチリと積み重なる「矢羽」系。

2本縄編みを正・反・正・反と向きを変えながら積み重ねていくこの編み方は、「細面の手提げ」の初期に取り入れていたこともあったもの。

そのときはなんだかうまく自分のものにできなくてわりとすぐ断念しましたが久しぶりに取り入れてみたらこの形に結構よく合うなあ・・ソリッドでいいなあ・・となりました。

気に入ったので小出し編みを入れないこんなタイプも作ってみました。

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折れ曲がり点に一段だけ透かし編みを入れて、ピコレース的に。

 

大きさ的には梨の入っているかごより一回り大きくしたので手提げとして持つこともできるし、マチを広くしたので室内で何か入れて使うのにも向いています。

(W25〜31、H15.5、D15.5)

道具入れというか、おかもち的に使えます。

と、それほど苦しまずに舟の手提げはシリーズ化に向けて再びスタートできたのでした。

 

 ところで「舟の手提げ」シリーズとはどんなイメージのものなのか。

「籐のトート」について書いたこの記事でも最後に少し触れていたんですが、

去年の「舟の手提げ」↓ で目指していた、キャンバス地のトートバッグとか紙のショッピングバッグみたいな雰囲気は、「籐のトート」へ引き継ぎました。

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でもこの ↓ 横型みたいなちょっとのんびり(?)したような感じ、はこれはこれでトートとは違うスタイルでまた作りたい。

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上に向かって少し広がったやさしい形。

それをまとめてグループにして、「四角い手提げ」「なで肩の手提げ・山の手提げ」「籐のトート」に続く4本目の柱にできればいいなと。

 

そこには、舟の手提げの元になった ↓「細面の手提げ」も入ってしかるべきで。

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 それに近いバランスで試しに作ってみた「中型」がもう iichi のバスケタルに並んでいます。

「浅型」より少し細長くてピコレース2段。

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「細面の手提げ」に比べると、マチは大きく、幅も大きくなり、高さは低くなっています。

(W22〜28、H22、D15.5)

スタイリッシュというよりは、どちらかというとのんびりとクラシックになったのではないかと思います。

これはちょっとフライングで。

秋以降だなと思っていたのですが案外すんなりできて自分で持ってみた感じが思いのほかよかったので夏のキャンペーン途中に並べました。

 

ここからまた、続きを作っていけたらいいなと思います。

秋が楽しみです。

もう少し先になりますが

楽しみにしていただければうれしいです。

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