なぜかユニクロのホームページにバスケットの写真が。
ユニクロのホームページを見ていたら画面の隅にかごの写真が載っていて二度見してしまいました。
この冬ついにユニクロからバスケット発売?
というわけでは勿論なく、UNIQLO LifeWearという特集ページへのリンクでした。
「Simple made better」
「私たちの生活を豊かにする服とモノ。」
ということで、左にモノ、右にユニクロの服、という写真の組み合わせが並びます。
中で、かごが二つ取り上げられていました。
ユニクロホームページより
あっさりとシンプルなページ作りがいいと思いました。
昔ユニクロから出ていたカタログがすごくお洒落だったことを思い出します。
ユニクロホームページより
ユニクロの理想は今でもこういうところにあるのかな。
実際は今ユニクロは地に満ちてしまい、私の住んでいる東京郊外の地方都市なら歩いて行ける範囲に何軒もあって、尊敬を集める存在というよりはもう生活必需品みたいな感覚になっていますが、画期的で新しかった時代が確かにあったのです。
もうここまで大きくなってしまったユニクロは経営上いろいろ仕方ないのかもしれませんが。
若いころ、どうしてもっと普通の服を作ってくれないのかとよく思いました。
シンプルで素敵なものは高級ブランドの中から探すことはできるけれど本当に高かった。
巷にあるのは安っぽさをチャチなデザインでごまかすような服ばかりでした。
比べれば、今はとてもいいと思います。
もうユニクロが新しかった時代は終わり、これが普通(これが底辺?)なのですから。
こだわりを追及したものやお洒落で高級なものがあってもいいけど、手紙を出すときは一番普通の白い便箋を使いたいように、妙に安っぽくなければ普通が一番いいというようなところを目指してほしいです。
そういうふうなプレーンなものなら、そこにちょっとクラフツマンシップ溢れるものを合わせてみるとかいう感覚は、とてもわかります。
ユニクロホームページより
アンティークのランドリーバスケット。
これはどこの何ということは書いてません。
バケツにも似たあっさりした作りが魅力的です。
ユニクロホームページより
ピーターボロバスケットカンパニーのバスケット。
ピーターボロはアメリカ北東部の地名です。
150年間作り続けられているホワイトアッシュという木のバスケットです。
力強くて簡単な作りですね。
なんかアメリカの、オーバーオール着た労働者のいる風景が思い浮かびます。
「繊細」の対義語に適当なものがなくていつも困ります。
「bold」で「rough」な感じが日本では美点ではなかったからでしょうか。
「simple」というのも「簡単」と訳してしまえばずいぶん違うから、シンプルというカタカナ語が日本語になったのではないでしょうか。
ほぼすべて3〜4センチ幅の直線的な材で構成された、このバスケットの持つ「粗」な魅力は、粗雑とか粗野というのではなく、真面目なオールドアメリカ感を強く感じます。
今流行っているスポーティーなカジュアルに似合います。
蓋が薄い板でできているのもキチンとしていていいなと思います。
ユナイテッド・アローズでもお取り扱いありです。
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