これで行こうと決めてからもなんだかんだでいろいろある③

moribasket
製作・商い 2015
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ハンドメイド通販サイト「iichi」さんでかごバッグを販売しています。

この秋から発売している「細面のかごバッグ」。

これで行こうと決めるまでも大変でしたが、決めた後も、やっぱりここがだめだからこう変えようというところが細かく言うとたくさんでてきます。

とてもめんどくさいことではありますが一つずつ問題点を整理してメソッドをつくっていけば少しずつ楽にきれいに作れるようになるのでそれを目指します。 


人の脳は楽をしたいものなのだそうです。

どうしたら楽ができるか、ということがいろんなことのモチベーションになっているのだと。

歩きなれた道はほとんど周りを見ずに歩けているように、悩んだり余計なことを考えずに過ごせるのが脳には何よりうれしいことだそうで、私もそれを目指しているんだろうと思います。

だんだん足場がしっかりしてくる充実感は次への階段を登らせてくれると思います。


急に他の事で忙しくなって心が何かで占領されたり落ち着きをなくしたりしていると自分で決めた決まり事を忘れたり怠ったりしてしまいます。

先日は、昨日の記事で取り上げた縦芯の倒ればかりを意識して、しかもやや納期に追われた状態で作っていて、編んでいる途中で型のパーツ同士をとめているテープを外すのを忘れていました。

しかもかなり締めながら編んでいる。

外すポイントを過ぎてから気づいたもののまあ大丈夫だろうと急いで編み上げてしまったら、これが外れない。

この状態で、

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ピクリとも動かない。

手の摩擦係数をあげるためにゴム手袋をしてもダメ、底から細いもので突き上げてみても刺さってしまってダメ、上から引っ張るために紐を通そうにも無理、まあわかっていたことではあるけれども結局は実力行使で本当に少しずつ少しずつ全力で引っ張るしかない。

全力で2時間。

筋肉量の少ない私の全力の2時間。

かごを傷つけないように気遣いながらの2時間で、ようやく外れました。

出来上がったかごは私の疲労などそ知らぬ顔の美しい仕上がりで、まあ事なきを得たのですが・・・。

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ひとつ前に編んだ矢羽編みの方でかなり締めて編んでも大丈夫だったので油断していました。

よろけ編みという編み方が、平面的ではないだけに、締まっている部分が型の柔らかい部分(プラダンの部分)に食い込むくらいの勢いになってしまっていました。

型がちゃんと分解できるようにしてあれば済んだことです。それを怠らないことでクリアできるはずですがそれでも外れなかった場合の為に固定用の紐を上まで通して結んでみました。

もしもの時には紐を本体側と型側に固定して引っ張ることができるようにというわけで。

しばらくは併用してみます。

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いい加減な作業、ずさんな管理を見逃してまでも納期を優先したばっかりに後々莫大なつけが回ってくるという、昨今の倒れたマンション問題の教訓を私も心に刻まなければと思いました。 

美しい仕上がり。

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