籐のトート、縦型。
「籐のトート」、紆余曲折あって1カ月近く予定が遅れてしまっていたんですが、「縦型」もやっと先日UPいたしました。
横型と同様よろけ編みと透かし入りの細縞、2柄です。
W29.5 H28 D13。
横から光が当たっているので、手提げの胴体がなだらかな多面体なのがわかると思います。
なぜ遅れてしまったか。
6月の初めに一瞬だけこちらをUPしてしまっていたのです。↓
底形が角丸の長方形です。
拙速に全種類つくってiichiにUPして、インスタでいいねをもらい、家にいた姉にも大威張りでお披露目し、あとはブログを書くだけとか思っていたのですが。
冷静になって見ると角丸でもこの大きさと私の作り方だと「まったいら」感が強すぎるし、「まったいら」の強さがありながら底の形の曖昧さが自分らしくない。
と、許せなくなってきたところで、頭に浮かんだのがこちらの試作。↓
ずっと頭の隅にはあったもの。
大晦日のインスタ。
年の瀬にこんな雰囲気の写真をあげていたのだから、それなりの思い入れを持っていたわけで。
こういう投稿も。
「底から見直していく」などと書いています。
実際はきちんと形にするのが難しくて棚上げ状態だったのでした。
でも。見ればやっぱり八角形の立ち上がりの方が姿がいいし自分らしい。
ああやっぱりこっちなんだ、嘘はつけないわ(?)と自分で自分をを罵倒しながら、半年前に戻って型から作りなおすに至りました。
もとはと言えば大晦日のインスタの一枚は、去年の夏に作っていた「舟の手提げ」↓ をちょっと変えたくて試行錯誤をしていたものの途中経過でした。
単体でみるとこの広がる形もチャーミングなんだけれど、ラインナップ全体に入れてみるとちょっと弱い気がして。
「四角」や「なで肩」シリーズのように、わかりやすい特徴をいろんなパターンで拡げていけるような簡単さと強さみたいなものにやや欠けている。
持ち手の小さい、自然な形のトートバッグ風を目指して生まれた手提げなので、その感じをよりはっきりさせて、シリーズ展開ができるようにするにはどうしたらいいのかという試行錯誤でした。
以下、一応おおまかな経過写真。(見過ごしてください。)
広がる形にしたりストレートにしたり、行ったり来たりしています。
広がる形にしても曲がりを小さくしたり大きくしたり角度を変えたり、ストレートにしても底を丸にしたり六角形にしたり八角形にしたり。
ほぼ不格好、脈絡もわかりづらいので小さく載せましたがこれで一応時系列どおり。ほんとに行ったり来たりです。
たどり着いたのはなだらかな八角形底からのストレートな立ち上がり。
あえてあまり作り込んでない感じ。
生成りの綿のトートバッグとか紙のショッピングバッグみたいなさりげない感じにしたかったんで、そこにはちょっと近づけたんじゃないかなと思っています。
編み方は「舟の手提げ」から引き続きの細縞と、新たに作るよろけ編み。
雰囲気は違いますが、どちらも軽やかで薄手な感じがこの手提げにふさわしかろうと思います。
はなはだ駆け足ですがトートシリーズはこんな感じでスタートを切りました。
そして。
「舟の手提げ」のようなひろがる形というものもやめてしまうのではなく作っていきたい気持ちがあります。
特にこの横型のような優しい感じのやつ。
トートバッグらしさとはまた違うアプローチがあるんではないかと思えてきました。
それは少し後になると思いますが・・・またお目にかかります。
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