籐の塗装について。⑦The Rose Garden Color's
秋に向けた新作バッグ、形は決まりました。編地も三種類、考えた。塗装はいろいろやってきたけど、ウッドオイルでいこうかなと、ぴったりくる色がなかったので2色ブレンドで、というところまで考えていたのですが
ふと立ち寄ったホームセンターでまた見つけてしまいました。ジャンルとしては「木部保護塗装」だったと思います。
私は塗装については全く素人なので、まずはインターネットで塗装の種類について調べたりします。それからこれと決めたものをネットで検索して「指名買い」してしまうとホームセンターではすぐ隣に並んでいるようなものも見ないですんでしまいます。
両方を駆使していかないと賢くないなと思うところです。
名称が「The Rose Garden Color's」。でも日本製です。バラの花をあしらったちょっと今風のパッケージ、ホームページのデザインもいかにも女性を意識したものと思いました。建築のプロ向けではなくDIY女子向けでしょうか。
色の展開は上品でどれもよさそうです。私が今めざしているような半透明ステインタイプのほかにエナメルタイプがあり、雰囲気としては Old Village のバターミルクペイントなどに近いような優しい雰囲気のややスモーキーなパステル寄りの色揃え。
水性でもあり、外部の木部に使えるくらいだから耐水性もあるそうです。
ウッドオイルが拭き取り作業が必要だったり、使用した布の発火可能性に対応しなくてはならなかったりという専門的な難しさを備えていることを考えると、もしこのローズガーデンがいい色ならこちらに変えてみようと、「シェヌ」という色を買って、塗ってみました。塗りやすさを考えて水で1.5倍に薄めて。
結果は。
わかりにくいけど左がウッドオイル、右がローズガーデンです。小さい面積の試し塗りではほとんど同じに見えたのですがバッグ一つ塗ってみたら差がわかる。色味は近いです。まあ色味は変えることも可能なので問題ではない。
塗装の質感が、以前使った「水性ワックス」に近いです。ニスほどではないが少し塗膜を残しながら浸透するタイプでした。
バッグ1個塗ってみると、意外と「照り」があり色が染み込んでいる感じは弱いです。出来上がりはこれもニスほどではないが表面が固くなります。バッグを整えるように手で動かしてみると材どうしが固まってくっついた音がします。
一方ウッドオイルの方はいつまでもしっとりして、固まった感じは全くない。少し難しかったけれど塗りあがった時、いいじゃない!という感があったのはやっぱりウッドオイルの方でした。
わたしの腕がないせいですが、塗膜を作るタイプの塗装は無難さを目指した「お土産物」みたいになってしまう。
お土産物は別に悪くないですが木の優しさが活かせてない。色ののり方が結構均質なのもお土産感を増します。
やっぱりここは楽せず、ちゃんと調べてウッドオイルに挑戦していこうと思った次第です。
ようやく出来上がった試作品を一気に2つ無駄にしました。塗装してしまうと編み直しもできない。
愚痴も言いたくなりますが、ものを作るのが大変なのは当たり前だ。やりますよ。納得いくまで。
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