かご編み用の型について
昨日の記事で自作の型のことを書きました。
私のかご編みは、やることなすこと独学と自己流ばかりで、試行錯誤をはじめたばかりで、一般的な正解かどうかはわからないことばかりなのですが、ともあれ今のシーズンはこの型で籐のかごバッグを編んでいます。
100円ショップで買ったB5の書類ケース、3個重ねの横にプラダン(プラスチックダンボール)で傾斜した面を持つボリュームをつけてあります。
私はいまのところ型を使わずにきれいな立体を編むことはできません。型を使わずに編んだ歪んだ品物を「味がある」と言ってしまえる状況でもありません。なので型は重要です。
一つ編んでそれを売り、次はまた違うかごを編んでそれを売る、というスタイルはとっていません。
ワンシーズンの型を決めて、編地のバリエーションを3つほど考えて同じものを作って売る、ということにしています。
自分の中にデザインや技術のストックがまだ全然ありませんしやれることの中でなんとか商品として出せるような形にしていく作業なので今はこれ!と言って出せるようなものは結構な時間をかけてやっと一つに収斂できるかできないかという段階。
今までは型につかえるものがないかとホームセンターや100円ショップで探し続けていたのですがうまく使えたのは四角いかごバッグの書類ケースくらいでなかなか使えるものはありません。
植木鉢とか、料理用のボールとか使えるかなと思っても微妙な角度がちがうとか、その容器特有の用途のための小さな凹凸とかが邪魔になったりしてうまくいかない。でもプラダンを使うことにしたのでこれからは自分で好きなボリュームを作れる。
実際、本当の名人は型などいらないという話も聞きます。きれいな丸みも傾斜も微妙な力加減と経験でコントロールできるのでしょう。すごいことだと思います。そこまで行けたら、職人を名乗れるのかもしれません。
こちらは木で作られた型。
出典:かごや
![]() 解体できる木型が単品で登場!木型(大)手提かご製作用(約)幅25xマチ10x高さ19cm出来上がり... |
解体できるので取り外しやすくて便利だと思います。木製なので、微調整のために木材で足していくこともできる。基本的な大きさのこれが一つあれば少しずつ変化をつけていけますね。
「和装工芸 かごや」さんには素敵なやまぶどうのかごがたくさんありますがこの木型をはじめかご編みキットなどもあり各種パーツも取り揃えられていて興味深いです。
この「かごや」さんのかごを製作している「株式会社タクミ製作所」さんのホームページでは型を使ってかごを作っている写真が見られました。
たくさんの、おそらくいろいろなサイズの型が積んであります。
そして、感動してしまったのがこちらの方のブログ。
いろいろなサイズに対応して組み合わせ自在な木材を自作されています。すごいなあ。
以前私のブログでもご紹介した「ちいくろ」さんで山葡萄のかご編み講習を受けられたようで講習の様子やその後の作業の様子もとても面白く拝見しました。
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