塗装について。⑤水性着色ワックス
籐の塗装をしたくて、数ある木部塗料の中からいくつか試してみましたが、私が目指すところのものはオイルステインやペンキよりも「水性ウッドオイル」が理想に最も近そうでした。
オイルステインとウッドオイルの違いはわかりにくいですが簡単にいうとステインは着色剤なので仕上塗りが必要。カラーのウッドオイルはオイルフィニッシュ用の仕上剤に色がついたものです。
しかしもう一つ気になる種類のものが。それは「ワックス」です。
オイルステインのように完全に浸透してしまわず、表面に少し塗膜も残しながら浸透するという。塗料というより仕上用のもの。
フローリングを保護するものという感覚でした。小学校の床に黄色いドロッとしたワックスを塗っていたことを思い出します。
そもそも「ワックス」とは「蝋(ろう)」のことで植物系、動物系、石油系、合成、などいろいろあるけど融点が高め、常温で固形の油脂のことです。
その中で着色もできるタイプとしてイギリスのBRIWAXなどが有名なようですがやはり油性ですし、布で刷り込むように使ういわゆるワックスは籐の編み目には向かないと思われました。
そこで探したのがこちら。
アトムペイントの水性カラーワックス床用でした。薄い色づきで、塗りやすくするために水で薄めたために、塗ってる感は少ない。オイルステインやウッドオイルにくらべると吸い込んで行く感覚も少ない。ニスほどではないけれど表面にツヤが残る。透明感もあって、マットにベタっとなりすぎないです。
「着色」ということに重きをおくならあまりふさわしくないですが、私のバッグにはうまく色を選べば使えそうだと思いました。
ここからは後日の追記。
ワックスについてその後も調べていたら少し見方が変わりました。仕上がり的には理想的だと思ったカラーワックスですが、柔らかい塗膜を作るという性質上、古くなると汚くなるということです。これは感覚的に床用ワックスなどを思い出せばわかります。そのため新しく塗りなおす時にはワックス剥がしのためのクリーナーを使って古い塗膜を一度剥がすのです。
かごバッグは床ほど圧を受けたり汚れたりはしないと思いますがきれいに古びていかないかもしれないなと思いました。ひとつバッグを塗りましたので長い目で様子見てみます。
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