塗装について。③柿渋塗料「パーシモンカラーワークス」
ペンキの次に買ってみたのはこれです。
柿渋エマルジョン塗料「パーシモンカラーワークス」。
というのも、籐の塗装を考え出すと「柿渋」の存在があることを、私の浅い知識の中でもなんとなく知っていたからです。
柿渋とは。平安時代からあったものだそうです。簡単にいうと若い渋柿を絞った液を発酵、熟成させたもの。タンニンが含まれるので防腐、防水があって、木製の道具に塗られたり、漆器の下地に使われたり、漁網や酒袋の補強に使われたり、和傘や船底に塗られたり、和紙の強化、建築の塗装にも使われてきた。
勿論今でも作れるものだし作っておられるおうちもあると思います。
うちにも母が買った一貫張りのかごがある。私にとっては日本らしさを感じさせるものナンバーワンとも言いたくなるもの。もう若くないけれど、若いころなら毛嫌いしていた雰囲気を持つものです。
いろいろな機能ももちろん今の時代のハイテクなものと比べたらたぶん優しいものですが、これを家にある柿で手作りしてさまざまに使っていたということ、今でもやればできるのにやらない他のいろいろなことと同様に貴重なことだと思います。
さてパーシモンカラーワークスですが、柿渋のもつ匂いを抑えてあり、柿渋だけだと色落ちしやすいという点も改善され、荏胡麻油、ひまし油など天然由来の材料だけを使いながらも今の時代の塗料としての使いやすさを兼ね備えたものになっています。建築に使えばシックハウス対策にもなるというものです。しかも水性塗料。これはうまく使えるととてもいいものだと思います。
柿渋らしい赤茶系のバリエーション以外にもピンクや青などさまざまな色があってとりあえずライトブラウンを購入。まだ試し塗り段階ですが・・・
ライトブラウンでもやっぱり柿渋らしさが感じられる色合い。籐にのせると濃く吸い込みます。
私にこれを使いこなすことができるのか、未知数。水性だけれど薄めるときには専用のうすめ液が必要で刷毛の洗浄は意外と困難。
トライしていきたいけれど今回私が求めるものではないかな、どうかな。
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