麦わらのクリスマスオーナメント

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草系
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かごではありませんが、これもバスケタリーと言えるのではないかと思います。麦わらを赤い糸でとじ合わせたもの。

見た途端気に入って買ったのはもう5年以上前になります。

子供もいないし人も呼ばないから普段と変わらないクリスマスに、なんとなくその辺に置いてみたりして。

そのときはドイツのものだと聞いて買ったと覚えています。今はヨーロッパ全体に普及しているようでどこの国の発祥なのかはわかりません。おそらくはキリスト教のものなのではないでしょうか。

 

この簡素さ。麦わらという素材と手作り感。

馬小屋でイエス様をお産みになったマリア様を思わせるし、稲わら文化の和風な感じとも相通じるところがある。

類似の写真を探すと天使やトナカイがあったり綴じる赤い糸の代わりに銀の糸を使っているものも。

 

籐の試作で鍋敷きやトレイなど、円形に編んでいくものをたくさん作りながらつくづく思ったことですが、星型とか円形とか、スピログラフで描けるような形とか、雪の結晶のような形とか、要するに放射状のこの形を、人はいつの世もさまざまな様式で作ってきて、世界中にあるわけですね。

 

使い勝手とか作りやすさ、だけでなく、可愛らしさや美しさが求められているのだと思います。

光をかたどっているとも言えるし、何か人の気持ちを受け止めるような、心の落ち着きどころになるような気がします。光であり、太陽であり星であり。

 

私は無宗教のようなものですが、南無阿弥陀仏という言葉の意味は、「どこにでも光がある」ということだと父に教わりました。

仏像ができる前、人は光輪(法輪)の図を拝んでいたということも後に知りました。そして「光」とは「知恵」なんだそうです。 

宗教の教育を特に受けないで来ても、また異なる宗教を持って生きてきたとしても、光というのは希望の象徴だということに、おそらく誰からも異論は出ないし、自然にこのような形を、大切にする気持ちは共通だと思います。

 

用途のある実用品であっても、どこかでふと心を受け止めるような可愛らしいものをつくれたら素敵だと思います。 

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このチャームはそんないろいろなことを意識せずに選んだもの。

星型のと、「光輪」ではなく「車輪」。

運命を自分で回して動かしていけるようにという意味だったと記憶します。確か。

 

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