籐工芸の教室に少し通いました。
カルチャースクールのなかのかご編み教室に、5か月で10回くらい通いました。
籐の取扱いの全く初めての部分を教えていただいた。
そこで教わりながら編んだはじめての作品がこれ。
トレイです。
2時間の授業で編みあがりました。
出来上がった時、小さな衝撃が。
できたうれしさ、というよりは、自分がこれを作ったんだという驚き。
はっきりとは覚えてないけど、遠い昔どこかで見たような雰囲気の「籐工芸」ができていました。
思わず心の中で「ダサッ」と言いました。
(先生ごめんなさい。)
気が付けば「蔓と籐」のかご編み教室の生徒さん5人のうち、籐を編んでいるのは私だけ。
他の方はベテランでみなさん、山葡萄などの樹皮のバッグを製作しておられる。
蔓か籐かを選べるらしかったけれど、何も意思表示をせぬまま籐を教わりました。
その後も繰り出される、どこかで見たことのある感じの、なつかしさを覚える課題作品。
ああ、「籐」って、何も変わってないんだ、お母さんの時代の、奥様の御稽古事のままなのかもと思いました。
籐工芸自体はシンプルなものだから、時代とともにそれほど変わっていくものでもないのかもしれないし。
教材で使われるような「丸芯」のすんなりした籐は、お洒落なかごや流行のかごバッグに使われてはいないし。
ある程度の知識と技能が身についたら、みなさん凝った素材のかごバッグを目指して進まれるのかもしれない。
とはいえ、私は面白く教えていただきました。
水につければ柔らかくなり、好きな形が作れる。
乾くと固くなるからしっかりした仕上がりになる。
手芸の中でも、洋裁よりは木工に近い感じも覚える。
こののんびりした御稽古事を、ほんとは続けたかったな。
心の中ではいろいろブツブツつぶやきつつも、習えば習うだけ得るものがある。
先生たちもとても優しかったのです。
私の一生懸命さも伝わっていたと思う。
でも無謀にも急にかご編み宣言をして仕事をやめた私は、
リーズナブルな月謝を払っての月2回のお稽古さえ通う余裕もない全力疾走で、
朝から晩までかご編みについて調べ、編んでいました。
そろそろ半年だからかごバッグを編みますか、ということで見せていただいた見本が
やっぱりあまりにもダサかったので(ごめんなさい。)
今は通えないという結論を出しました。
町の本屋さんで籐工芸を学べる本はほぼ見かけません。 今売られているのは、昔からあるものだと、かご編み全般の技法の本、伝統的な竹かごについて本、自然の蔓や草をそのまま編む暮らしの工夫の本、などでしょうか。籐はその中に少し載っている程度。 そして今はやりのエコクラフト、麻紐のかごバッグの本はデザインからして今風で盛り上がっていることがわかります。ユザワヤの実店舗に行ってもかご編み材料としてうられ...
前出の「つると草の編みカゴの本」の中で埼玉でやっていらっしゃるのが、秩父、皆野町の新井ラクさん。 オカメ笹という、皆野町に生える竹の若芽で編まれたシンプルなかご。 笹を採集するラクさんの素敵な笑顔。 80歳を超える年齢のラクさん、同じ集落の人に習い始めたのは48歳のときだという。 調べると皆野町公民館で講習会をやっている。 さいたま市在住だけど大丈夫ですか?と聞くと大丈...
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