「仕切りのあるかご」と「重ねられるかご」に至るまで(後編)
続きです。


一応「オーガナイザー」的なものという方向は固まったものの、どのような構成と寸法で作るかはかなり迷ったんですが・・・。
こちらの、「仕切りのあるかご」は高さ10㎝、仕切り内部の幅は小さいところで7~8㎝とあまり大きくない作り。
ペン類とか、この写真だと眼鏡ケースを入れてますが、細長いものを立てて入れられるように作りました。

かご本体の作りは今までの「四角いバスケット」と全く同じで、中の仕切りは四角いパーツを作って後から入れています。
前回記事の無印アクリル収納でいえば「重なるアクリルデスクトップボックス」シリーズみたいな使い方のイメージですね。
↑このリンク先を見ていただくと、購入した方たちが投稿した使用例の写真もたくさん載っています。
みなさんそれぞれ個性的。使う楽しさが感じられます。
今回私が作ったのはこのキャリーボックスの4分の3くらいの大きさで取っ手のないものですが、次はこれをこのままかごにしたようなものを作りたいと思っています。
もうひとつのタイプ、「重ねられるかご」は、「仕切りのあるかご」に比べると浅くて、(足部分を含んで7.5㎝。)平たい感じにできています。
ペン類など細長いものを寝かして入れられるように作りました。
仕切りありと仕切りなしがあります。
かなり違うんですけどこういう浅型のトレーのイメージがもとになっています。
これは引き出しの中に入れて使うものかな。(ニトリ。)
私も負けずにスタッキングできるようにしました。
真四角で足つきなので、「お重」感もあるデザインになりました。
スタッキングというのも前からやりたかったことではありまして。
いろんなやり方が考えられそうですが(要するに「乗るところ=縁」と「乗せるもの=角と足」の組み合わせの方法。)、まずは単純で作りやすくて見た目も悪くならなさそうなやり方を考えました。
「足」はかごを完成させてから、底面に芯を通して作り目して編んでいます。
めんどくさいけど、丸かごでやるように本体を作る途中で足し芯して足も作るようにするよりはきれいに仕上がるように思います。
「乗るところ」の「縁」編みも通常の四角いバスケットとは違うものにしました。
通常がこちら↓で、手提げなどもだいたいこれなのですが。

芯を1本巻き込んで4本向こうに打ち返し、さらに3本向こうに打ち返し×2回。
これはこれでしっかりして通常の四角いバスケットには合っていますが、本体よりわずかに広がってしまって、載せるものの「角」と合いません。
なので今回は巻き込み芯無しで2本向こうに内返し、そこから1段だけ2本縄編みを入れてからさらに2本向こうに打ち返し×2回、にしました。
コンパクトに小回りが利く感じで、上面が平らな感じにもなって、乗るところと乗せるものが合いやすくなりました。
あいだに1段だけ2本縄を挟むのは最近、四角い手提げなどの縁が歪みやすいものにやってみていることで、これを入れることで、流れて歪みやすい縁がきちっと形を保ちやすくなって角もコンパクトに曲げられるようになります。
とはいえ機械で作ったものみたいに全く歪みもズレもなくピッタリ、とはいきません。
できる範囲ののきっちり、ですね。
籐みたいないびつさもある自然素材のかごが、ちょっとシステマチックな感じでスタッキングできるというのがなんだか面白くて、いいんじゃないかなと思うのですね。
以上、長々とご説明いたしました。
なかなか今までにない、使いやすくて可愛いものにできたんじゃないかと思っています。
よかったらどうぞよろしく。
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