「籐かご教室『紡ぎ』の籐編みのかご」

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籐のかごを編んで売っています。
バスケタルと申します。

このところ世にある籐工芸のいろいろについて書くということをしていなかったのですが、今回はこちらの本をご紹介します。


籐かご教室「紡ぎ」の 籐編みのかご

籐かご教室「紡ぎ」主催の方による本。
1年くらい前に発売されたものですでにご存じの方も多いのでは。
とても素敵です。
籐工芸を知るのにとてもいいと思います。

・ ・ ・

ハンドメイドサイトに籐製品を出品し、製作についてのブログを書き、写真を撮ってインスタグラムに出したりしていると、私のようなものにもワークショップをしていますかとか教えてくださいというようなお問い合わせを時々いただきます。
申し訳ないのですが今のところその予定はありません。

まずそのような余裕がありません。
ご注文にお応えして商品を製作するのと新しいデザインを考えるのと製作を続けていくためのいろいろな作業をするのとで手一杯、というここ何年も使っているフレーズ、ある程度続けたら卒業できるのかなと思っていたんですがまだまだ全くです。

インスタなどを見ていると、自らの製作も精力的に続けながら教える方もどんどんやっている方がいて、ああできる人はできるんだなあと思います。
豊かに広がるものがあるなあと見ていて思います。

今年のお正月で、今のような暮らしをしてみようと決めてからだいたい5年になりました。
専念し始めたのはその年の春から、お店を出したのはその夏。今年は5周年イヤーです。
でも外から見える私の暮らしぶりはきっと5年間ほとんど変わっていますまい。
相変わらず閉じこもって作業を続けています。

狭量で頑固なのは昔からで、それを変えようとしてきたこともあるし、変えられず断念してきたこともたくさんあります。(年取ってなし崩し的にいろいろグズグズになって狭量でも頑固でもいられない部分もあります。)
なので、これも自分の決まり文句になってしまいましたが「これからもこんな感じで続けていきます。」。
少しずつ変わっていくこともあるんじゃないかとも思います。


実は今回ご紹介した「紡ぎ」の本、表紙の写真になっている丸いトレーは私も教室で最初に習ったものでした。
籐の教室に行かれた方ならだれでも編んでいるといっても過言ではないような、籐工芸の定番です。
私はこれについて記事で「ダサっ。」と表現してしまいました。
なんと狭量な。
しかし残念ながらこれが私なんだろうなと思います。
実際この表紙を見てもらえばわかるように、きちんと編まれて、「紡ぎ」さんのようなニュートラルな環境に置かれているこのトレーはシンプルで優しいデザインです。

「籐かご教室『紡ぎ』の籐編みのかご」

籐工芸を始めようとする当時の私の近くにはこういう環境はなかったから、というのはもちろん私の残念な言い訳です。
そして色眼鏡をかけていた当時の私の素直な感覚を書いた記事はこちら。
思うに今、私に似たような人物がいるとしたら教室に入ったり人に教えてもらうことに馴染めずひとりでブツブツ言いながらやっていくのだろうし、私のブログなども「ダサ。」などと言いながら斜めに見ていくのでしょう。

でもきっと「紡ぎ」の本は熟読し、素晴らしさに触れてくれ。
そして自分なりに何かを作る暮らしを考えられますように!と思います。

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籐工芸を始めたくてこのブログを探し出してくれた方に対して、いつまでも「籐工芸の世界に新しい本は出てないですよ。」というお知らせのままではいけないなと思って今回書かせていただきました。





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