「A4ケーストート」スタートしました。

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製作・商い 2020
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3月に新しいシリーズの手提げを発売しました。
「A4ケーストート」、縦型と横型です。

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思いついて作り始めたら結構早く形になりました。
デザインというより、アイディアをそのまま形にしただけ、という感じですからね。
四角いバスケットシリーズでやってきた全面透かし編み、これを手提げにしようというのが始まりです。
↓「四角いバスケット・CDの入るかご」
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それでもこんな回り道をしています。↓
上下の縁の縄編みを幅広く作ったもの。マチも今まで通り大きめ。(それにしてもこれ下手です。)

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私が使っている籐の「丸芯」しかも「2ミリ」では、透かし編みがほんとにスケスケに頼りなくなってしまうという恐れがあって、バッグでは全体を透かし編みにすることは避け、縁編みを幅広くしっかりした感じにしてきていたのです。その踏襲でした。(常道でもある。)
↓でもこれはこれでいいんですけど、↑これはなんかつまらない。

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おりしも「四角いバスケット」シリーズはどんどんいろいろな形に増殖して、結構大きいものでも作れるなあと思えてきたところでした。
なのでどうぜ透かしでやるのならこの、↓この最小限の縁編みがやっぱりいいなあと。

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とはいえバッグは物を入れて手で提げるものなので、重さに耐えられるかということと、重い物を入れなかったとしても柔らか過ぎて型崩れしやすいのではないかという心配がありました。
それを考えて出した結論がこれ。↓

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今までになく薄いマチ(約9㎝、内寸8㎝)です。
それほどたくさんの物は入らないし、形が不安定にはなりにくい薄さです。

これまで作ってきた手提げのマチは13㎝もしくは15㎝だったので結構思い切りました。
9㎝のマチは「四角い手提げ」を初めて作った時にやってみていて(見た目重視で。)これがえらく使いづらかったのでそれ以来避けていたのですが・・・
あの当時に比べると裏の継ぎ目の処理が進化していて滑らかだし、ニスを塗ってないから柔らかいし、確かにお弁当は入らないけど薄いとわかって使う分には大丈夫そうです。

あとは大きさです。
「四角いバスケットシリーズ」から引き継いだ、あくまでも「ただの四角」、プロポーション的にプラスチックの書類ケースのようなので、それならそれに徹しようということでA4(ワイド版)の雑誌などがちょうど入る大きさにしました。
名前はここから来ています。

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この薄さにしたことで発見がありました。
そこそこ厚みがある「四角い手提げ」に↑この方式で持ち手を付けてしまうと四角い「箱」を提げている感じが強くなってしまうので、↓持ち手を角から立ちあげることで持ち手と本体のアウトラインを繋げて「箱」感を薄めてきたように思うのですが、

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今回の手提げの薄さなら、「箱」感がそんなにいやな感じにならないというか、小さい持ち手でもいい感じです。
透かし編みだけでなく、他の編み方で作ってみるのもありかもしれないと思い始めています。

雑誌を4冊ほど入れるとこんな感じ。
持ってみるとかばんとしてはそんなに不安はありませんがとにかく重くて、この状態で持ち歩くことはなさそうです。

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インスタにも書いたのですが、いまどき紙は持ち歩かないという時代の流れもありますよね。
でも時代になかなか追いつけないのがバスケットウィービングなのでこれでいいんです。
実はノートパソコンなんかも軽いのなら大丈夫かなと思います。

900mlくらいまでのペットボトル、折り畳みの日傘、編み目からものが落ちる心配は少ないとは思いますが外から見えるのでちょっときれいなポーチなどに細かいものを入れていただいたりして、夏のお出かけ、いかがでしょうか。



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