コザカナパターンです。
前々回のご紹介した「四角いバスケット・定形外郵便の入るかご」、4種類。
そのうちの一つ、「トレイ」で新しい編み方を採用してみました。
「コザカナパターン」です。
この編み方、大きい面になるほど目が揃ってきれいです。
「トレイ」というからには立ち上がりの高さを最小限にしたいのだけど、↓1段だとちょっと頼りなくなるし、編み方のルールが見えにくい感じ。(これはこれでいいのだけれど。)

↓2段にするとそこそこ揃うしルールも見えるけれど、今回作りたい「トレイ」という感じではなくなってしまう。
なので、「こだし編み」とは違う透かし編みというのをできないか、時々考えていました。
透かし編みはだいたい、間隔をあけて配される横材によって縦芯の位置が決められ、その決まりによって模様ができていきます。
その中でこだし編みは、縦芯の動きが単純で隣同士のやりとり。それが各段で変わらない。
このやりとりを隣でなくて1本乗り越えてクロスさせるといろんなバリエーションが生まれます。
以下は試作。(まだトレイに限っていたわけでなく、わりとあてもなく1年以上ダラダラと考えていたもの。)
(きれいに仕上げてないので小さく載せるパターン)
↓以下二つはかなりいいんじゃないかと思えたもの。
でもこのくらいの出来にするには縦芯を多くしないとならないとか、斜めになった縦芯をそろえるのが超むずかしいとか、なんとなく今使っている材料には向いてないのかなというような、これと決めてどんどん作っていくにはちょっと、というような感じなのでした。(おそらくこれらは「柳」系の材料に合っている編み方。)
こだし編みのものと組み合わせて使うものでもあるので、できればこだし編みと同じ縦芯の間隔で作って、ここをクロスしただけでこう変わるというのがよくわかる、単純なものにしたい、という思いが出てきていくつか作ったのがこのあたり。
下2つは竹の六つ目に近いものになってしまって、これはやっぱり竹のような平たい材料に合うもの。
細い材では寂しくなるし形がきれいに出ない。
でも一番上のようにしたら華が出た。この縦芯の曲がり具合は細い籐ならではのもの。
ここまでくると「トレイ」を意識していたので、こだし編み1段よりは高さが高くなる分、縁編みを薄くした。
横材は2本縄編み、よくある1段とかくっついた2段とかでなく、少し離れた2段!!
2段の間に縦芯の動きはないので1段でも事足りるところだけれど、2段にしただけで模様に丸みが出て、1段の場合の頼りなさもなくなり、模様として急に可愛くなる。
こんな単純なことでと驚く!!
狙いのひとつであったこだし編みとの関係は狙ったほど感じられないが・・
まあよかろう。
とにかくひとつ、できた。
前述のように模様は無限にありうるのだけど、今の材料で自分がこれまで作ってきたものの上に作って意味があると思えるものにできたのがうれしい。
そういうものだから名前もすぐできる。
これはどう見てもコザカナ。(丸干し鰯はNGな。)
そしてこれ、縦芯の間隔をこだし編み含め普段使う編み方とも揃えてあるので、いろいろと組み合わせが考えられるわけです!!!
なのでこのあといくつもシリーズ作品が生まれてしまいました。
続きます。
- 関連記事
-
-
矢羽三昧のトートができた。 2021/10/28
-
置きかご2題。お茶碗用とタオル用。 2021/09/13
-
コザカナパターン応用編。 2021/08/31
-
コザカナパターンです。 2021/07/22
-
「~の入るかご」 2021/07/19
-
「~の入るかご」 2021/07/19
-
「定形郵便の入るかご」ができました。 2021/06/15
-