コザカナパターン応用編。
前回、「コザカナパターン」をご紹介しました。


最初は1段だけだったこの模様です。
その後、いろいろ変化をしましたので順を追って書いておきたいと思います。
まずは深さのあるものを作りたく、コザカナパターンができる過程でいろいろと試作した、「平行な縦芯だけの部分」との組み合わせでこんなのを作りました。
(まだデザイン的には未完成。)
ちょうどその時に「蓋もの」ご所望のお客様がいらして、やりとりしていたらよろけ編みとコザカナの組み合わせというご提案をいただきました。
これが慧眼。
2種類になりました。
よろけ編みは縦芯が右往左往するという点ではコザカナパターンと通じるところがあって、とても相性がよいわけです。
ね。
オーダーの「蓋もの」はこんなふうにできました。
別件。
これもお客様とご相談の上で出来上がった蓋もの。
コザカナ透かしは下の位置に。蓋にも入れました。
この蓋、自分が考えていた↓このパターンにも合いそうで、今後考えていきたいところです。
さてここまできて商品化はどうしていくかと決める頃、出来が良かった試作に持ち手を付けてみました。
籐の端材を立てておくのによさそうだったので。
そしたらこれが可愛くてですね。
2タイプ、ショップに並べることにしましたよ。
蓋ものも作りました。
蓋はシンプル。
模様に関していうと、少し高さを抑えたバランスにしたのでコザカナ部分が切れています。
もはやコザカナパターンではない。
しかし「平行の縦芯部分」を短くするとデザインの感じが変わってしまうので。まあこれもよしとして下さい。
なんか今までのバスケタルにはない華やかさですよ。
結構ね、神経使ってしまうのですが、作るときに。
慣れたいと思います。
そしてこの蓋もの、目の詰まったもので作りたく、「2021」のパターンでも作りました。
以上が今年の冬から春にかけての出来事でした。
定形郵便の入るシリーズを作っていた時期とも重なります。
案外濃いな。
お客様のオーダーに引っ張ってもらった部分も大きかったと思います。
自分の中では機能的な部分を重視したつもりの「定形郵便」シリーズと、どちらかというと華やかさを持つコザカナパターンの展開が、重なりながら出来てきました。
最近また、持ち手付きの方にサイズオーダーをいただきました。
体積にして約2倍だったので作るまでは不安でしたがいい感じです。
送っていただいたお写真。
無印のメイクボックスを入れてご使用です。
理想的ですわ。
バッグと比べて置き型のかごは、人によって用途によって求められるサイズと形の振れ幅が大きく、サイズオーダーをいただく割合が多いです。
ご提案をいただいたり自分で考えたりしながら少しずつ揺れながらこの流れを続けていきたいと考えています。
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