矢羽三昧のトートができた。

moribasket
製作・商い 2021
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今年の夏から秋にかけて、新たに作ってみた模様があります。

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「矢羽透かし」という名前で出しています。
名のとおり、矢羽編みと透かし編みで出来ています。

矢羽と透かしでできた模様はわりとよくありますが、矢羽1セット(正・反の1本取り縄編み1段ずつ)と透かし編み1段の繰り返しが多いように思います。
これを私の使っている2mmの籐で作るととても細かくて薄い感じになるので(それはそれでよいけれど)、少し厚みを出したくて、かなり「盛って」みました。

2本取りの3本縄編みを正・反・正と重ねた、「開いた」矢羽を1本取りの2本縄編みで挟んだ仕様。「ゴージャス」?

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前にどこかで、かごバッグにケーブル編みのニットを被せた作りのバッグを見たことがあって、こういうのを籐だけでやってみたいと考えたことがきっかけになりました。
透け感もありつつモコモコした大きめのパーツで全体が作られた、面白い姿になったんではないかと思います。

「細型」のトートで作って、最初は前からある細型トートと同じく2本の持ち手を付けていましたが、↓


見ているうちにこれは1本手だなという思いが強くなり、このようになりました。↓
手提げとしては初めての1本手です。



持ち手の芯には3mmの籐を使いました。
今まで全てを2mmの籐だけで作ることにこだわってきていたのでこれも初めてです。
さすがにこの太さの持ち手を作るには2mmを束ねても無理があるので仕方がないと、こだわりを一つ乗り越えてみました。
ちょっと看板下ろすみたいでその点ではちょいと残念。でもこれで、大きさとプロポーションに微妙な違いしかなかった「縦型」と「細型」がかなり違った個性を持つようになったと思います。
よしとしましょう。

こちらが「横型」。

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そして「縦型」を作る際には、透かしの部分を素編みにしてみましたよ。


こうなるとますますニットっぽい、セーターっぽい感じです。
セーターからの連想なのか、冬っぽい感じもします。
しますよね。どうでしょう。

この模様、可愛くてキャラクターがはっきりしているだけでなくかなり丈夫な仕上がりになるというのも特徴です。
手提げだけでなく置きかごとしても使いたいと、すでに検討中です。
結構大きいものにも使えそうだし、逆に小さいものに使っても面白そう。
いろいろ考えてみます。
楽しみです。

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