パクリについてまた考えた。

moribasket
製作・商い 2022
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夜中にインスタグラムのタイムラインを開いて
「あ゛。」
「え゛?」
となることが増えました。
数年前からボツボツあるんですが、特にこの2月、3月。

「これ私のデザイン!!」
「偶然似るとかは有り得ない、だってこの人のこれまでの作風全く違うから!!」
「なんでなんで。フォローし合ってるのに言及なし?」
です。

以前の孤発事例については疑問は解決せぬまま時だけ過ぎていきましたが、今年の春はいろいろわかったことがあります。
韓国で、籐工芸の師範認定試験の課題の一つになったらしいです。
たしかにみんなお上手。
バスケタルの「四角い手提げ」の「2019」と「よろけ編み」、ほぼそのままのデザインが使われています。(よろけ編みは模様のサイズがやや小さめ。「2017」に近い。)
一気にたくさんの人の投稿に現れたなと思っていたら、人が集まってみんなでこの手提げを編んでいる場面、出来上がった手提げ(10数個)を並べて記念写真みたいに撮った投稿なども上がってきました。

私の恐怖心、わかってください。

でもそのうちの一人に直接文句を言うのもなんか違うのですよ。
外国の話だし、団体の話です。(どんな団体なのかもわからず。)
多分この一人一人は課題をこなしただけなんだろうということもあります。
数年前から少しずつ模倣はあったのでそれが回っていて、昨日今日私から直接コピーしたのではないのかもという気もします。

スクショは撮りました。
フォローしていてわかる分だけでも結構な数。

でも調べたり訴えたり戦ったりする時間もパワーも無いし意味も感じないから、この投稿をしました。
この左上と真ん中ね、この春インスタ上に大量に出てきたデザインの元です。
穏やかなフリで投稿してますが
これワシのデザインじゃ、コチトラゼロから作っとんじゃワレ、と訳してください。
いや違うか。
意味のあるもの作りをしようではありませんか、皆さん!
これも違うか。
こんな手提げ、私が作るまでこの世のどこにもなかったさ(泣)!!
だ。

真似してくれるのは全然いいんです。ひと声かけてくれたらね。
むしろうれしいです。
「今回の課題はバスケタルの作品。」ならまだわかります。
なぜ相互にフォローしているのに無言なのか。
なぜそのまま同じものを作ったりして(作らせたりして?)平気なのか。(いやじゃないのか。)
わからない。

もしかしたら籐工芸とはそういうものだから、というしょうもない現実にまた行き着くのかも。(以前もたしか書きました。)
世の中にあるレシピをそのまま作るのが当たり前だから、私(バスケタル)もどこかにあるレシピを作っているだけだと思われている、とか。

それが「お稽古事」。
私には意味ない。つまらん。
いやきっと、この皆さん達だってそうだと思うよ。
何か作るなら全部自分で好きなようにやる方が絶対に楽しい。
教室では基本のキだけ教えればいい。
でも多分、そういう考えは主流にはならない。(それは日本も同じかそれ以上。)

そう思っていたら次の私のインスタ投稿にこの件に関するコメントが付きました。
籐工芸をやっている方ではなくて、私を前からフォローしてくれていて今回の模倣に気が付いた韓国の方。

この方がコメントで(@マークで)作り手に言及してくれたのでその後、同様の投稿は減りました。
私の考えを述べただけの前回投稿では全く響かなかったけど、母国語での言及だったのでさすがに。

書いたものを出すかどうか迷っていて、ブログの更新も滞りました。
こういう話は長くなります。
今回結構考えもまとまったのでしばらくは書かずにいられますように。
次は模倣を見つけたらすぐシレっとオリジナル作品を当て付け投稿するくらいにとどめたい。
疲れた。

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