2017秋。「四角い手提げ 2017」
11月になりました。
状況が整いまして・・・
少しずつ新作をupしていけそうです。
状況って・・・全部自分が招いていることなんですが。
以前、秋の新作計画を書いていて、あー今年はこれに沿って粛々とやっていけば波乱もなく穏やかな秋が迎えられる、きっと・・・というようなことを、やっぱりどこかで信じていない自分がいまして。
お彼岸ですね。 今は夏ほどいそがしくなく、少しずつ秋冬ラインナップの検討をしていけるペースになってきました。 やりたいことがいっぱい。 でも全部はできないので秋のはじめのうちにやりたいことだけピックアップしておきます。 いまある形で全く変える気ないのはこの2種ぐらい。 山の手提げと六角の手提げ。 安定しています。 四角い手提げはこの基本形の他に高さを高くした縦型をつくり...
出てくるとひとしきり頑張って消耗して気落ちするまで暴れます。
まあその戦いもとりあえず一段落。
持ち越し、持ち越し、の積み残しも多々ありますが、とりあえず今日からは前に進めてみます。
本日upしたのは「四角い手提げ 2017」。
初心にかえって、2年ちょっと前にショップをオープンさせたときにまず出した、「四角い手提げ」を少しアレンジしました。
↓こちらが元祖「四角い手提げ よろけ編み」。
本体は幅もマチも同じ。ここから高さを2.5㎝高くしただけで、結構印象が変わりました。
実は最初、縦横比1:1の正方形にしようと作ったのがこちら↓で、縦のラインが強いせいか、持ち手がつくからか、1:1よりは全然縦長に見えます。
ちょっとイメージ崩れる。
なのであいだを取る感じで今の寸法に落ち着きました。
本体とバランスをとって持ち手も長く。
柄は試作品でやってみた上下2柄というのが気に入ったのでその線で考えて、元祖「四角い手提げ」で採用してきた素編みとよろけ編みを配しています。
素編みから引き続いてよろけ編みをするので、通常のよろけ編みより小さい幅の、こまやかな模様になっています。
そして色に関しても初心にかえって、生成りに戻すことにしました。
白すぎる感じがして、2年めからは薄い塗装、さらには薄い染色に切り替えて、少し日に焼けたような色を出してきたのですが、この白さもやっぱり良いな、という気持ちがだんだん大きくなってきました。
左側が生成り、右は生成りから2年3か月経ったもの。
私が染色で出していた色とだいたい同じくらいの濃さです。
↓染色したもの。
自然な感じ、籐の白さと比較しなかったら生成りと思うくらいの色ではあります。
2、3年後からは経年変化が追いついて追い越していくと思います。
これはこれでよし。
でもこれからは生成りを基本にして、日焼け色はオプションで染色をさせていただく方向にしていきたいと考えています。
編みたての籐は意外なほど白くて、少しずつ濃い色になっていきます。
ゆっくりした変化なので単体で見ていると気が付かないほどですが、編みたてのものと2か月後のものを並べると明らかに少し違う色になっています。
その変化もなかなかよい。
ちょっと頼りないような、白々としたのも見てもらおうと、2年前よりもほんのわずか自信がついたのかも知れないと思います。
名前はあまり深く考えず、四角い手提げ(大)というほど大きくもないので、「四角い手提げ 2017」としました。
でもこう付けた途端、あ、2018も作れるんだなと楽しくなりました。
続きます。
- 関連記事
-
-
2017秋。「細面の手提げ よろけ編み」。 2017/11/10
-
2017秋。「角丸の手提げ」よろけ編みと上部透かし編み。 2017/11/06
-
2017秋。「舟の手提げ」細縞と透かし縞。 2017/11/03
-
2017秋。「四角い手提げ 2017」 2017/11/01
-
iichiの今週のピックアップに載せていただきました。 2017/10/08
-
「丸い器 1」、マイナーチェンジと小さいサイズ。 2017/10/01
-
この秋何を作ろうか。2017 2017/09/23
-