「丸い器 1」、マイナーチェンジと小さいサイズ。
「丸い器 1」、バスケタルのただ一つの文字通り丸い器なのですが、ちょっと変化がありますのでお知らせします。
夏の間はほぼずっと手提げ、たまに箱、というご注文状況だったのですが久々に丸のご注文をいただきまして、久々に作りました。
そうしましたら、ちょっと細かいところを変えたい気持ちがフツフツと。
秋はまず手提げの作り直し、丸い器はまだ、と最近書いたばかりの舌の根の乾かぬ内ですが。
もともと去年の秋冬に考えていてその時点ではうまくいかなかったことが、その後の手提げや箱のデザインでやったことを経て、これならできるな、という感じになってきたのですね。
で、できたのがこちら。
ほとんど、変わって見えないかな。
旧型(左)と並べるとこんな感じ。
違うのはまず、縁の留め方。
手提げと同じシンプルな巻き方だったのを、チェーンステッチみたいに見える留め方の二段重ねにしてみました。少しだけ華やかに。中の方の編み方とも呼応した感じにもなりました。
それと目立たないけど大きな変化が中ほどの3段の縄編み。
もともとここが意識の上での底と立ち上がりの境目だったのですが、ここで縦芯の内返し&外返しをすることにしたので実際の境目らしくなりました。
横材で縄編みをしているだけに見えますが縦芯がぐるんぐるんと2回まわっているんです。
手提げの立ち上がりにつかう手法なので、しっかりするし重みが出るし角度がつくように。
手提げは内返しだけですがそれだと90度になってしまうので内返してからの外返し。これは手提げと箱の試行錯誤で遊んでいるうちになんとなく見つけてしまった手法。
見た感じあまり差はないですが裏から見るとややわかりやすいかな。
なだらかだった丸みが、
やさしいけど角のある形に。
陶器でも「深皿」というかたちがありますけど普通のお皿から深皿にできんたんじゃないかと思います。
それからこちらも、冬のあいださんざん試作品をつくっていてやっぱりうまくいかなかった小さめ。
今回大きい方で新たにつくったやり方をそのまま当てはめたら案外うまくいきました。大きい方にある素編み部分を省略して、小さく、より透け感多め、になっています。
直径は27㎝くらいと20㎝くらい。
それぞれに、いい感じです。
直感でこうしたらいい感じ、可愛いと作ってきたものが、手提げのシリーズと共通感を感じさせる裏付けを持てたかなと思います。
徐々に薄く薄くなっていた塗装(最近では染色。)はやめることにします。
お皿的なものしかできていなかったので、盛りかごも作りたいと思っていた去年の記事。
無理に飛躍させようとしてもできないので盛りかごには拘らずしばらくはこのパターンで少しずつ考えていくことにしようかと思ったりしています。
ついでに楕円も作りたくなったけどさすがにこれはすぐにはできない。
じっくり取り組むのはもう少しあとにします。
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