「La Coopérative de Vannerie de Villaines」、フレンチバスケットの伝統を担う組合。
今年の夏、2度目ですけど、またイエナで気になるかごバッグを見かけました。
夏の初めにはたぶんこのタイプ、なかったと思うんですけど・・・楚々とした素敵なバッグが3種類、並んでいましたのでちょっと詳しく見てみました。
http://zozo.jp/shop/iena/goods/21203321/?did=40596467&rid=1019
http://zozo.jp/shop/iena/goods/21203374/?did=40596588&rid=1019
http://zozo.jp/shop/iena/goods/21203320/?did=40596466
コリヤナギ特有の、白っぽくてツヤがあり、カクカクした感じで曲がる材で全体が作られています。思うに、ヤナギと名がつくからには「蔓」というより「枝」、しなやかな枝、なのでしょうね。
そして今年ファッションブランドからたくさん出されたバケツ型かごバッグとは一線を画す、お値段。上二つは¥28,080(税込)、下は蓋付のせいか¥32,400(税込)です。
大手メゾンブランドのカゴBAGの生産も請け負っている、フランスのカゴブランド、「VANNERIE DE VILLAINES(ヴァンヌリー ド ヴァエンヌ)」のものということなので、調べてみました。
ありましたですよ、こちら。ホームページです。
「La Coopérative de Vannerie de Villaines」ということなので、イエナの取引先と同じものと言いきってしまっていいのかどうか正確にはわかりませんが・・・多分同じだろうという推定のもとに進めさせてもらいます。
ちなみにVillainesが地名、Vannerieというのはバスケットという意味だとは思いますが、枝編み細工という訳がつくこともあり、この地方のバスケタリーを表す言い方なのかも知れません
あるんですね、こういうところ。
かごマニアとしてはワクワク、でもかけ出しのかご編み人としてはちょっと恐れをなしながらの閲覧です。
お店の備品などのプロユースもありますが、個人のお客様向けの品数もとてもたくさん。ヤナギのフレンチバスケットと聞いて思い浮かべるいろいろな形のうち、多くを網羅しているような感じです。
でもイエナでお取扱いの3点のようなタイプはありません。やっぱりこちらに並んでいるのはあくまでも伝統的なバスケットを踏襲したものが中心。イエナなどでお取扱いのされているいわゆる「かごバッグ」は「別注」のものだということですね。そういう姿勢ははっきりされているんだなあと思います。
いかにもヨーロッパらしい縦桟の透かしのものとか、
こういう縁編み付きのもの、
王冠みたいな盛りかごも。
パニエ・リュスティックも。
無塗装のもの、しかもヤナギってあまり見ない気がします。いいですね。
椅子などの家具もありますし、
クラシックな乳母車も。
こちらの「VANNERIE DE VILLAINES」は「Cooperative」となっているように、たくさんのかご職人さんからなる組合であるようです。材料を独自で栽培し、厳しい品質管理のもと、熟練工さんたちの手によりバスケットが生産されています。イベントやガイドツアー、ワークショップなども行われ、地域に開かれた運営がなされている様子。
1958年当時の映像。牧歌的ですが、かご産業に活気があった時代の雰囲気も感じられました。
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